新光町 (新潟市)

新光町（しんこうちょう）

新潟県新潟市中央区にある新光町（しんこうちょう）は、行政上の区分として丁番を持たない単独の町字です。この地域には現在、住居表示は実施されていません。郵便番号は950-0965が割り当てられています。

新光町として現在の形になったのは1957年（昭和32年）のことですが、その歴史はさらに古く、元々は出来島の一部でした。昭和初期に日本軽金属株式会社が信濃川の一部を埋め立てて広大な土地を造成し、1941年（昭和16年）にはこの地にアルミニウム精錬工場を開設し操業を開始しました。

町名の「新光町」は、1947年（昭和22年）の地方自治法施行に伴う変更の際に名付けられました。これは、戦後の日本軽金属新潟工場の力強い復興を記念して付けられたもので、日本軽金属の略称である「日軽（にっけい）」を「ひかる（光）」と読み替え、新しい金属であるアルミニウムを象徴する「光」と、新潟の地にあることを示す「新」を組み合わせて、「新しい光」を意味するとされています。

日本軽金属新潟工場はその後、1980年（昭和55年）までこの地でアルミニウムの生産を続けましたが、新潟東港工業地帯へ移転しました。広大な工場跡地は、1985年（昭和60年）に新潟県庁舎の移転先に選ばれました。これ以降、新光町は工業地区から大きく姿を変え、新潟県の中枢を担う行政機関が集まるオフィス街として発展していきました。

地理的には、新光町は北から時計回りに上所、東出来島、出来島、網川原、美咲町といった町字と隣接しています。また、信濃川を挟んだ対岸には関南町、関屋大川前、関新、川岸町などがあります。

町内には、新潟県庁舎や新潟県警察本部といった主要な行政機関が立地しているほか、テレビ新潟放送網、スポーツクラブNAS新潟、セコム上信越、新潟中央病院など、多岐にわたる企業、施設、事業所が集まっています。例えば、新潟東年金事務所国民年金課のような公共サービス関連、多数の企業ビル（興和ビル、千歳ビルディング、シャープ新潟ビル、技術士センタービル、荏原新潟ビル、新潟日軽ビルなど）、様々な業界団体や政党の会館（新潟県自治会館、新潟県商工会館、新潟県教職員組合会館、新潟県建設会館、新潟県農協電算センター、新潟県トラック組合会館、新潟自治労会館、新潟県勤労福祉会館、新潟県総合生活共同組合本部会館、新潟社会文化会館、新潟自由民主会館、国民民主党新潟県連、社民党新潟県連合など）、日本自動車連盟新潟支部、知足美術館、健康会館、ピアザララルーチェ、日軽ゴルフガーデンといった施設が点在しており、活気のあるエリアとなっています。

交通手段としては、信濃川を利用した水上バスである信濃川ウォーターシャトルが運航されており、町内には県庁前のりばが設けられています。

地域に暮らす住民のために、市立小・中学校に通学する場合の学区は定められていますが、具体的な学区名はインプット情報に含まれていませんでした。また、世帯数や人口に関する情報も示されていますが、具体的な数値はインプット情報に含まれていませんでした。

新光町の歴史は、信濃川の埋め立てから始まり、工場地帯として発展し、現在は新潟県の中枢機能が集まるオフィス街へと変貌を遂げた、新潟市の近代史を物語る地域と言えるでしょう。

年表

1957年（昭和32年）: 出来島から独立して新光町が誕生。
1980年（昭和55年）: 日本軽金属新潟工場が新潟東港に移転。
1985年（昭和60年）: 新潟県庁舎が日本軽金属新潟工場跡地へ移転。
2007年（平成19年）4月1日: 新潟市が政令指定都市へ移行し、中央区の一部となる。

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