新共和国 (スター・ウォーズ)

新共和国 (New Republic)

新共和国は、人気映画シリーズ『スター・ウォーズ』に登場する架空の国家です。その成立は、エンドアの戦いにおける銀河帝国の敗北と、パルパティーン皇帝の死を契機に、反乱同盟軍とリーダーのモン・モスマによって宣言されました。彼らは、帝国に代わる正統な政府として、新たに民主主義を展開することを決定しました。

成立経緯

エンドアの戦いから約1年後、新共和国はジャクーの戦いで帝国の残存勢力に大打撃を与えます。この勝利をもとに新共和国は銀河協定を結び、帝国残党に対して大規模な軍縮と巨額の賠償金を課しました。この一連の流れにより、新共和国元老院では皇帝の力を完全に失うと信じる議員が多数を占めるようになり、その後の新共和国軍も縮小し、外交政策は中立的な星系との交渉に重点が置かれることとなっていきます。

エピソード7: フォースの覚醒

時が経つと、ルーク・スカイウォーカーはジェダイ騎士団の再建に取り組んでいましたが、カイロ・レンの裏切りと彼の失踪が影を落とします。その結果、旧帝国内で新たな脅威であるファースト・オーダーが台頭してきます。新共和国では、レイア・オーガナ等がいち早くファースト・オーダーの危険性を指摘しましたが、多くの議員は銀河協定の重要性を理由にその警告を軽視しました。

レイアは抵抗勢力として私設のレジスタンスを結成し、彼女を支持する力を集めることになります。それに対して新共和国は黙認の姿勢をとり、ファースト・オーダーの脅威はますます増大しました。エンドアの戦いから30年後、ファースト・オーダーが開発した惑星破壊兵器「スターキラー」により、首都惑星ホズニアン・プライムを含む主要な惑星群が壊滅的な攻撃を受け、多くの命が失われることとなりました。

さらに、ホズニアン・プライム周辺に配置されていた防衛艦隊も壊滅し、政治機構が崩壊することで新共和国は深刻な危機に直面します。その結果、加盟していたいくつかの星系はファースト・オーダーに降伏せざるを得ない状況となりました。

エピソード8とエピソード9

エピソード8『最後のジェダイ』、エピソード9『スカイウォーカーの夜明け』においても、新共和国の状況はさらに進展していきます。新共和国のリーダーシップと戦力の再構築が求められ、銀河全体の安定を模索する物語が展開されます。

首都の変遷

新共和国では、かつての銀河共和国や銀河帝国がコルサントを首都としていたのに対し、投票によって選ばれた惑星にその都度首都機能を移転させることが新たな制度として採用されました。最初の首都として選ばれたのは、モン・モスマの故郷である惑星シャンドリラです。

非正史（レジェンズ）における新共和国

正史とは異なるパラレルワールドの非正史（レジェンズ）では、エンドアの戦い以降の経緯が描かれ、自由惑星同盟という暫定政府を経て新共和国の建国が宣言されます。この世界では旧共和国や帝国と同様に、コルサントが首都として位置付けられています。しかし、ユージャン・ヴォングの侵攻によって、新共和国は崩壊。その後、新たに銀河連合自由同盟として再建されることとなります。

新共和国の物語は、友情、希望、そして葛藤を通じて、正義のための戦いがどのように続いていくのかを示しています。

もう一度検索