新堀寛己

新堀寛己（にいぼり ひろき、1934年4月17日 - ）は、日本のギター音楽界に多大な貢献をした演奏家であり、教育者です。東京都港区麻布で生まれ、幼少の頃から音楽、特にアンサンブルに強い興味を持ちました。

小学校時代にはアンサンブル合奏団のリーダーを務め、その才能を発揮し始めます。高校時代には、オペレッタの作曲・編曲を手がけるなど、音楽家としての基礎を築きました。青山学院大学文学部を卒業後、ギター音楽の世界へと進みます。

新堀は、ギター音楽の可能性を追求し、チェンバロやピッコロなどの音域に対応した新たなギターを開発しました。これらの品種改良は「新堀メソード」として知られ、ギター音楽教育に革新をもたらしました。1961年には国立音楽大学に採用され、ギター講師として後進の指導にあたります。1964年には、後継のギター演奏家を育成するための「日本教育ギター連盟」を創設し、教育者としての活動を本格化させました。

さらに、新堀は日本初のギター合奏団「新堀ギターオーケストラ」を結成し、ギター音楽の新たな可能性を切り開きました。国内外の著名なギタリストや管弦楽団との共演、海外公演などを積極的に行い、ギター音楽の普及に大きく貢献しました。その活動は世界各地に広がり、ギター音楽の魅力を世界に発信する役割を果たしました。

現在も新堀は、株式会社新堀ギターアカデミー会長として、世界各地でギターオーケストラ公演を行う傍ら、ギター演奏家の育成に情熱を注いでいます。彼の功績は、日本のギター音楽界に深く根ざし、多くの人々に影響を与え続けています。アンサンブルへの愛と革新的な発想で、ギター音楽の新たな地平を切り開いた新堀寛己は、まさに日本のギター音楽界を代表する人物と言えるでしょう。

もう一度検索