新天町 (福岡市)

新天町の概要

新天町（しんてんちょう）は福岡県福岡市中央区に位置するアーケード商店街で、約100店舗が立ち並びます。ファッション、呉服、雑貨、アクセサリー、薬局、CDショップ、書店、飲食店などが揃い、多様なニーズに応じたショッピングが楽しめる場所です。西鉄福岡（天神）駅の北口にも近く、地下街「ファーボ」とも直結しているため、アクセスも非常に便利です。商店街内は年間を通じて多くのイベントが開催され、市民や観光客に愛され続けています。

歴史

新天町の名前の由来は、当地の町名「天神町」に基づいています。この商店街は1946年10月に設立され、当初は木造の住居兼店舗が12棟ありました。その後、商店街の発展に伴い、次々と改築工事が行われ、多くの変遷を経て現在の姿に至ります。特に1978年には、冷暖房の設置や電飾の統一など大規模な改装が実施され、商店街の魅力が一層高まりました。

1968年には新天町全体の不燃化が完了し、現代的な商業施設としての基盤が整いました。また、1981年に初めてからくり時計が設置され、多くの訪問者を引き寄せています。1988年からは、子供山笠の活動も始まり、多彩な地域行事の一環として魅力を増しています。

立地と施設

新天町は、南北の通り（北通りと南通り）から成り立っており、商店街の中心には「メルヘン広場」があります。この広場は、博多どんたくや博多祇園山笠といった主要な地域イベントの開催地としても知られています。メルヘン広場を経由して南へ進むと、岩田屋やソラリアプラザといった大型商業施設へのアクセスが可能で、ショッピングや食事を楽しむことができます。

また、商店街内では「新天音頭」や「キミとボクの街」など、地域に根ざしたテーマソングが誕生しており、街の雰囲気を盛り上げています。特にメルヘンチャイムと呼ばれる巨大な時計塔は、正時ごとに美しい音色を奏で、訪れた人々を楽しませています。

新天町倶楽部

商店街の中に位置する新天町倶楽部は、従業員用の食堂ですが、一般の利用者も歓迎しています。この場所では、岡本太郎による油彩画「挑む」が展示されており、アートとビジネスの融合を楽しむことができます。この作品は商店街開設35周年を記念して贈られたもので、展示によって地域の文化的価値も高まっています。

最新の取り組み

2008年には、老朽化した建物の再開発が始まり、メルヘン広場に新しいアーケードが設置されました。このアーケードは環境に配慮した設計が施されており、太陽光発電を利用した照明や、屋根の斜面に水を流すことで夏場の温度を抑える仕組みが導入されています。

新天町は今後も地域づくりやサービス向上に努め、多くの人々に親しまれる商業エリアとして発展し続けるでしょう。

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