新宿ゴールデン街劇場

新宿ゴールデン街劇場

新宿ゴールデン街劇場は、東京都新宿区の賑やかな歌舞伎町に位置する演劇専用の劇場です。この劇場は、長年この地に根付いてきたオーナーが、自らの資産を投じて駐車場の跡地に新たに建築した4階建てのビル内に設けられました。地下1階にある舞台は、演劇人やミュージシャンたちが新たな一歩を踏み出す場として愛されてきました。

劇場がオープンしたのは2005年3月11日で、運営はNPO法人文化振興SGT（Shinjuku Golden street Theater）が担当していました。1フロアあたりの客席は約50席とコンパクトながらも、その温かみある雰囲気は観客を魅了しました。ここでは演劇の他にも音楽ライブやお笑いの公演など、様々なイベントが行われていました。

特に注目すべきは、劇場が地域活性化の一環として行ったいくつかのユニークな取り組みです。例えば、「夢と時間はあるけれどお金がない」というテーマのもと、演劇メンバーが歌舞伎町の清掃活動を行うことで劇場の使用料が免除されるという企画がありました。また、学生たちの発表の機会を提供するために、映画やマジック、落語などのイベントで劇場使用料を無償にする支援も行われていました。さらに、さまざまなチャリティー公演を通じて集まった収益は、福祉団体に寄付されるなど地域貢献にも積極的でした。

2018年には、お笑いコンビ「八福亭」のメンバーである秀吉が支配人に就任し、劇場の運営を担いました。しかし、2020年8月末日をもってこの劇場は閉館し、15年にわたる活動にピリオドを打ちました。

アクセス

新宿ゴールデン街劇場へのアクセスは非常に便利です。

• - JR新宿駅 東口から徒歩6分
• - 西武新宿駅から徒歩7分
• - 地下鉄都営新宿線、丸ノ内線、副都心線 新宿三丁目駅からはそれぞれB-3出口より徒歩5分、E-1出口より徒歩1分です。

なお、専用の駐車場はありませんので、公共交通機関を利用することをお勧めします。

新宿ゴールデン街劇場は、小さなスペースながらも多くの人々が交流し、創造する場を提供してきました。地域の文化を支え、若き才能の芽生えを促す風土を大切にしていたこの劇場の存在は、多くの人々の心に残り続けるでしょう。

もう一度検索