新浪微博

新浪微博とは

新浪微博（シンランウェイボウ、Sina Weibo）は、中華人民共和国の新浪公司（SINA Corporation）が運営するミニブログ型のSNSプラットフォームです。Twitter（現・X）やFacebookの機能を取り入れ、中国国内では圧倒的な人気を誇ります。

ユーザー数と影響力

2021年の時点で、全世界において8億人以上のユーザーを抱えており、その数は年々増加しています。中国全体のミニブログユーザーの57%と投稿数の87%を占めており、中国のインターネット界における重要な存在です。

名前の由来

「新浪」は運営企業の名称であり、「微博」はマイクロブログを意味します。この二つを組み合わせて「新浪微博」という名前が生まれました。同じ「微博」と名のつくサービスは他にも存在しますが、中国で「微博」と言うと、通常は「新浪微博」を指します。

歴史的背景

2007年頃にTwitterが流行し始めたものの、中国では金盾による制約が影響し、これに代わる独自のマイクロブログサービスが必要とされました。そこで2009年に新浪微博の初版がテストとして公開され、その後すぐにユーザー数が急増しました。2011年には登録ユーザー数が1億人を超え、2014年にはNASDAQに上場。2022年時点では中国国内で7億人を突破し、多くの著名人もアカウントを開設しています。

日本における展開

日本では2011年からFind Japan株式会社が新浪微博のオフィシャルパートナーとして事業を展開しました。その後も、2016年には新浪日本総合ネットワーク株式会社が設立され、日本でのサービスの強化が進んでいます。日本の著名人も多く利用しており、赤西仁や山下智久など、多数のアカウントが存在します。

機能の特徴

新浪微博では、140字の文字制限が基本ですが、再投稿やコメントでは2000字まで利用可能です。他のユーザーへの言及やハッシュタグの利用ができ、投稿は自分のタイムラインに表示されます。また、最近のアップデートでは画像や個人的なメッセージの送信機能が追加され、Instagramのようなストーリーも投稿できるようになりました。

国際版と対応言語

新浪微博は簡体字と繁体字を利用しており、香港や台湾向けのバージョンも展開されています。現在、英語版の開発が進行中で、必要に応じて他の言語にも対応する計画があります。

検閲と管理

中国国内においてはネット検閲が厳しく、敏感な問題に関する投稿は厳しく制御されています。特定のURL短縮サービスやブラックリストに載っているキーワードを含む投稿は削除の対象となります。

おわりに

新浪微博は、中国での重要なソーシャルメディアとしての地位を確立しており、国際的にも注目を集めるプラットフォームです。今後の動向にも注目です。

もう一度検索