新潟市北区郷土博物館

新潟市北区郷土博物館の概要

新潟市北区郷土博物館は、1968年に開館した市立の博物館で、新潟県新潟市北区嘉山に位置しています。この博物館は、地域の歴史や文化を広く知ってもらうための重要な施設となっています。建物は鉄筋コンクリート造の平屋建てで、館内では常設展示や特別展示が行われ、訪れる人々に豊かな経験を提供しています。

沿革の足跡

博物館は1968年11月3日、豊栄町博物館として町役場の分館を利用し開館しました。1970年に市制施行となり、豊栄市博物館に改称されました。1981年には現在の場所に新築移転し、特に「福島潟と人々のくらし」というテーマでの常設展示が始まりました。1997年には常設展示内容が変更されるため一時閉館し、1998年にリニューアルオープンを果たしました。この際の新しいテーマは「－書聖－弦巻松蔭の世界」であり、新潟市北区出身の著名な書家の作品が展示され続けています。

2004年には、横井小学校の木造校舎を利用した横井の丘ふるさと資料館が開館しましたが、2020年からは耐震性の問題により一般公開が見合わせられています。2005年には豊栄市が新潟市に編入され、名称も新潟市豊栄博物館に変更されました。そして2011年には現在の名称に改称され、2015年には再度リニューアルオープンしました。

施設の仕様と展示内容

博物館内には、347平方メートルの常設展示室、154平方メートルの展示ホール、95平方メートルの特別展示室兼集会室、230平方メートルの収蔵室、71平方メートルの図書室兼研究室、27平方メートルの事務室など、多様な施設が整っています。これらのスペースを活用し、地域の歴史や文化を中心に「阿賀北の大地と人々のくらし」というテーマでの常設展示が行われています。

特に、弦巻松蔭による書作品の展示は博物館の大きな魅力の一つであり、地域の文化的アイデンティティを深く感じることができます。さらに、年に数回の企画展示を通して所蔵する文化財の紹介も行っています。

営業情報と訪問の注意点

博物館は毎日営業しており、開館時間は午前9時から午後5時まで、入館は午後4時30分までとなっています。入館料は無料で、誰でも気軽に訪れることができますが、休館日は毎週月曜日、祝日の翌日、年末年始の12月28日から1月3日までです。

市内の文化財についての取り組みとして、各地に説明版を設置する事業も行われており、地域の文化への理解を深める活動が広がっています。

新潟市北区郷土博物館は、地域の歴史を知るための貴重な場であり、訪れるたびに新しい発見があることでしょう。

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