新潟市歴史博物館

新潟市歴史博物館（みなとぴあ）

新潟市中央区柳島町に位置する新潟市歴史博物館は、地域の歴史と文化を深く知ることができる貴重な施設です。この博物館は、新潟市が所有し、公益財団法人新潟市芸術文化振興財団が管理運営を担っています。愛称の「みなとぴあ」は、港と理想郷を結ぶ意味を持ち、市民からの公募により名づけられました。

沿革

この博物館は1972年に「新潟市郷土資料館」として開館しました。その後、1982年には本館に隣接して旧新潟税関石庫が復元されました。旧新潟税関庁舎を利用した初代庁舎は手狭だったため、博物館の機能を果たすには限界がありました。2003年には一時閉館し、改装工事を経て2004年に新装開館、名称も現在のものに改められました。

施設の特徴

博物館本館

施設は、かつての二代目新潟市庁舎の外観を模して建設されています。古町からも近いこの立地は、観光客にとっても便利な場所です。敷地内には、水路を模した景観が広がり、かつての新潟の風情が感じられます。

常設展示室

博物館のテーマは「郷土の水と人々の歩み」であり、新潟の歴史を港町と農村の二つの視点から展示しています。幻想的な和船の実物や模型が数多く並び、この種の展示としては国内有数です。

ミュージアムシアター

館内には「新潟・水の記憶」や「黒鳥伝説」といった新潟市の歴史を紹介する映像作品が上映されるミュージアムシアターも設けられています。こちらの観覧料は常設展示の観覧料に含まれています。

企画展示室

博物館では年4回の企画展を開催し、さらに国内外の視点から新潟の歴史を紹介する巡回展も実施しています。

たいけんのひろば

体験型の展示スペースもあり、昔の生活道具などに実際に触れることができるハンズオン展示があります。これは無料で利用できます。

情報ライブラリー

新潟市の歴史に関する資料が揃った図書スペースもあり、PC端末を使って1960年代のニュース映像も視聴可能です。常に学びの場が整っており、学芸員への相談も受け付けています。

旧装飾された建物

博物館内には、歴史的価値のある旧第四銀行住吉町支店が移設されています。こちらの建物は新古典主義様式で、開館日には無料で見学可能です。また、開港五港の中で唯一残る旧新潟税関庁舎も当館の重要な展示物で、開館日には一般に公開されています。

開館時間とアクセス

博物館は、4月から9月は9:30 - 18:00、10月から3月は9:30 - 17:30の時間帯で開館しています。月曜日は休館日です。アクセスは新潟市観光循環バスやタクシー、水上バスなど多岐にわたり、駐車場も完備されています。

新潟市歴史博物館は、歴史を学び、触れ合い、体験する場として、多くの方々に訪れてほしい場所です。地域の文化に興味がある人々は、ぜひ足を運んでみてください。

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