新潟市立中央図書館

新潟市立中央図書館

新潟市立中央図書館は、新潟県新潟市中央区に位置する公共図書館で、地域の文化と教育の拠点として重要な役割を果たしています。この図書館は、2007年10月1日に開館し、愛称は「ほんぽーと」。この名は「本の港」という意味を持ち、地域の人々に愛されています。開館時点での蔵書は53万8,002冊に及び、新潟市立図書館の中央機関として機能しています。

開館までの歴史

新潟市立中央図書館の前身は新潟市立沼垂図書館で、狭隘な施設では蔵書が16万冊までしか収容できず、体育館の倉庫や学校の教室にも本を置く必要がありました。1991年に中央図書館建設を求める声が高まり、1994年には計画が策定されたものの、具体的な建設に向けての動きは停滞していました。しかし、1996年に市が統合校建設と図書館建設に向けた合意を得たことで、2000年に跡地が図書館建設用地として決定されました。

2007年、ついに「ほんぽーと」として新しい中央図書館が完成し、地域住民のみならず多くの訪問者が利用する場所となりました。開館以来、さまざまな図書紹介活動や地域交流イベントが行われ、図書館は単なる本の保管場所を超え、コミュニティの集いの場としても活用されています。

特色あるサービス

団体貸出制度

新潟市立中央図書館では、地域の子ども食堂やNPO法人を対象にした団体貸出制度を設けています。利便性を重視し、最大100冊まで1か月間借りることができるこの制度は、地域コミュニティの発展を助けています。2019年度には「Book Pack」という愛称がつけられ、この取り組みがより親しみやすいものになりました。

自動出納書庫

特に嬉しいのは自動出納書庫の導入です。これは、バックヤードに設置されており、一般利用者は立ち入ることができませんが、リクエストされた本を素早く提供できるシステムです。この自動出納書庫には45万冊の資料を保存でき、利用者は迅速に必要な情報にアクセスすることが可能です。

新潟地域図書館ネットワーク

さらに、2008年からは新潟市立図書館、日本県立図書館、そして新潟大学附属図書館の連携体制が構築されました。これを通じて、地域の図書館同士で資料の提供をスムーズに行い、ユーザーのニーズに応える取り組みが進められています。

特別なコーナー

新潟市立中央図書館には様々な特色あるコーナーがあります。例えば、健康・医療情報コーナーでは、病気や健康管理に関する資料が体系的に提供されています。また、ティーンズコーナーでは中高生向けの本を集め、自習できるスペースが確保されています。さらに、地域の漫画文化をサポートするためのマンガコーナーや、特別コレクション室も設置されています。

地域の活動拠点

中央図書館内には研修室やビーンズホールがあり、地域の団体や市民が利用することができます。これにより、市民活動や文化交流が促進されてもいます。さらに、「新潟市立中央図書館友の会」などのボランティア団体によって、地域との連携も強化されています。

利用案内

新潟市立中央図書館は、平日と土曜日は午後8時まで、日曜日と祝日は午後5時まで開館しています。休館日は第2金曜日や蔵書点検期間などがあり、訪れる際は事前に確認することが推奨されます。アクセスは新潟駅から徒歩約15分で便利な立地にあります。

この魅力的な中央図書館は、地域住民が情報にアクセスし、知識を深め、文化を育むための重要な拠点として機能しています。

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