新生紀ドラゴゲリオンZ

新生紀ドラゴゲリオンZ：エリート芸人による笑劇の記録

2014年4月27日から2020年8月23日まで、ニコニコ生放送を舞台に繰り広げられたお笑い番組「新生紀ドラゴゲリオンZ」。ベジータを演じるR藤本とアスカを演じる桜稲垣早希という、個性豊かな芸人コンビが織りなす独特の世界観は、多くの視聴者から支持を集めました。キャッチコピーは「エリート、暴走モード」。視聴者からは「ドラゴゲリオン」「ドラゴゲリオンZ」と略されるなど親しまれ、7年間もの長きにわたって放送された人気番組の軌跡をたどります。

番組の始まりと進化

番組は、桜稲垣早希の冠番組「もっと！桜稲垣早希」を前身としてスタートしました。当初は安田由紀奈とのコンビでしたが、リニューアルを機にR藤本と桜稲垣早希の2人体制となり、トーク番組からバラエティ番組へと路線変更。放送曜日も金曜から日曜へと移行しました。初期はゲストを招かず、2人だけで番組を構成するスタイルが特徴でした。

2014年4月27日の放送開始から、2人は「ベジータ」と「アスカ」というキャラクターになりきり、様々な企画で対決を展開。「新生紀ドラゴゲリオンZ劇場版」と題したライブイベントも開催され、番組の人気はさらに高まりました。2015年には月2回放送となり、2019年には月3回放送へと規模を拡大。さらに、ユーザーからのコメントを参考に「ドラゴゲリオン増刊号」という特別番組も誕生しました。放送頻度はその後調整され、2020年8月23日に最終回を迎えました。全157回に及ぶ放送回数は、番組の人気と支持の高さを示す証と言えます。

個性あふれる番組構成とコーナー

番組の魅力の一つは、多様なコーナーです。レギュラーコーナーとして、会員限定放送の「新生紀ドラゴゲリオンGT（楽屋トーク）」がありました。その他、視聴者参加型の企画や、2人の持ち味を生かしたコーナーなど、バラエティ豊かな内容が展開されました。「ドラゴゲリオン リツイートバトル」「ドラゴゲリオン住民投票」「支持率調査」といった視聴者参加型の企画は、視聴者と一体となって番組を盛り上げる要素となりました。

番組には、多くの不定期コーナーも存在しました。「天下一キャラ武道会」「日本で発見!?こんなところにエリート人」「エリート格言のススメ」など、それぞれのコーナーで2人の個性と芸風が際立ちました。特に、「稲垣迷言集」としてまとめられた、稲垣早希の言葉の言い間違い集は、番組の笑いを象徴するエピソードとして記憶されています。

音楽とスタッフ

番組を彩る音楽も重要な要素でした。オープニングテーマ「DO LOVE GO」とエンディングテーマ、そして休憩時挿入曲など、多くのオリジナル楽曲が制作されました。これらは番組内で制作されたものであり、視聴者参加型の企画も含まれていました。また、番組BGMは「新世紀エヴァンゲリオン」や「ドラゴンボール」を彷彿とさせるパロディ音楽を使用し、番組の世界観をさらに深めていました。

スタッフについても触れておきます。R藤本の冠番組「R藤本の水曜はじけてまざれ!」のスタッフが一部参加しており、番組には「東大マン」と呼ばれる東京大学卒のスタッフや、「獣人」と呼ばれる罰ゲーム執行人など、個性的なメンバーがいました。

ニコニコチャンネルと会員特典

「新生紀ドラゴゲリオンZ」はニコニコチャンネルでも配信されており、チャンネル会員になると、過去の放送アーカイブの視聴や、会員限定コーナーの視聴が可能でした。会員獲得のための公約も発表され、視聴者参加型の要素も盛り込まれていました。ブロマガでは、番組情報やオリジナル小説などが掲載されていました。

劇場版と最終回

番組は、2014年から「新生紀ドラゴゲリオンZ劇場版」としてライブイベントも開催。2018年には一時休止となりましたが、番組の人気は衰えることなく、2020年8月23日の最終回を迎えるまで、多くの視聴者を魅了し続けました。

「新生紀ドラゴゲリオンZ」は、R藤本と桜稲垣早希という個性を活かした番組構成、視聴者参加型の企画、そして独特の世界観が魅力の番組でした。7年間の放送期間を通して、多くの笑いと記憶を視聴者に残した、ニコニコ生放送を代表する人気番組の一つと言えるでしょう。

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