新発田市五十公野公園陸上競技場

新発田市五十公野公園陸上競技場の概要

新潟県新発田市にある五十公野公園陸上競技場、通称「グリーンスタジアムしばた」は、地域のスポーツ交流の場であるだけでなく、陸上競技や球技場としても広く利用されています。この競技場は新発田市が所有し、管理運営も同市が行っています。

歴史と発展

競技場の歴史は1980年に始まります。当初のメインスタンドが竣工され、その後長い間地域のスポーツ活動を支えてきました。しかし、年月が経つにつれて施設は老朽化が進みました。そんな中、2002 FIFAワールドカップの開催が決定したことを機に、新潟スタジアムが選ばれたため、周辺のスポーツ施設も強化する必要が生じました。その結果、新発田市は周辺町村と協力して競技場の全面改築を行うこととなります。

改築は2002年3月に竣工し、デザインにも特徴が見られます。メインスタンドは新発田城の三階櫓を模しており、マラソンゲートは城門をイメージした造りになっています。同時に「グリーンスタジアムしばた」という愛称も付けられました。現在、当競技場は日本女子サッカーリーグのアルビレックス新潟レディースのホームゲームの場としても利用されています。

長らく新発田市まちづくり振興公社が運営を行っていましたが、2011年3月に同公社が解散した後は新発田市が引き継いで管理を行っています。

施設の特色

競技場は、日本陸上競技連盟による第2種公認を受けており、トラックは全天候型で400メートル×9レーンの仕様です。トラックに使用されている素材はイタリア製のスーパーXで、これは過去のオリンピックでも使用された経験があります。競技場のインフィールドエリアには、3種類の天然芝が混合して使用されており、サッカーやラグビーの試合にも対応可能です。

さらに、照明設備は4基の照明塔が設置されており、フィールド内の平均照度は300ルクスと十分な明るさを確保しています。収容人数は約8,800人で、メインスタンドには座席2,144席、車椅子席、ロイヤルボックスも用意されています。バックスタンドは芝生席として6,612席が設置されています。

周辺施設とアクセス

五十公野公園陸上競技場の周辺には野球場やサン・スポーツランド五十公野など、他のスポーツ関連施設も充実しており、地域の運動場としての役割を果たしています。また、競技場を起点としたフルマラソンのコースも設定されており、高校駅伝などの大会でも利用されています。スポーツイベントが行われるたびに、多くの観客が訪れ、地域の活性化に寄与しています。

このように、新発田市五十公野公園陸上競技場は、地域における重要なスポーツ施設として、多様な競技に対応しつつ、地域の文化や教育の発展にも寄与している場所と言えるでしょう。

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