新竹市立野球場

新竹市立中正野球場について

新竹市立中正野球場（しんちくしりつちゅうせいやきゅうじょう）は、台湾の新竹市北区に位置する野球専用スタジアムです。この施設は1976年に完成しましたが、2019年に解体され、再建工事が行われました。その結果、2022年には改修が完了し、総額12億ニュー台湾ドルをかけて新しい姿で生まれ変わりました。現在は中華職業棒球聯盟に所属する味全ドラゴンズの本拠地として利用されています。

歴史と変遷

当初の名称は、新竹県立王貞治野球場であり、特に有名な日本の野球選手、王貞治さんが落成式に出席したことでも知られています。しかし、1976年11月27日の開所式において、新竹県立中正棒球場へと名称が変更されました。これは、中華民国の初代総統である蔣介石の死を受けての決定でした。さらに、1982年には新竹県から新竹市が独立したため、名称が「新竹市立中正棒球場」となりました。

改修が行われた後、2022年7月22日には新たなこけら落としとして、味全ドラゴンズと富邦ガーディアンズの3連戦が開催されました。しかし、試合中にグラウンドの質や設備に問題が発生し、選手が負傷する事故が相次ぎました。これを受けて、CPBLの会長を兼任する立法院の副院長である蔡其昌は、市政府に協議を行い、試合の延期を決定しました。この件について、新竹市長（代理）も公式に謝罪しました。

当初は2022年7月から9月にかけて、スタジアムで8試合の開催が計画されていましたが、結局延期された試合も含めて6試合が他の会場で行われました。これは、地元ファンにとって非常に残念な出来事でした。

2023年の活動状況

2023年には、ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）の強化試合が当球場で行われる予定でしたが、改修工事の遅れを理由にこの機会を逃してしまいました。この年のCPBLの年間スケジュールを見ると、当球場での試合予定は記載されておらず、味全ドラゴンズの主球場は天母棒球場とされています。

新竹市立中正野球場は、その歴史的背景を持つスタジアムであり、地域に深い愛着を持たれています。新しい施設としての機能を果たす中、この球場が今後どのように成長し、地域交流を促進する場となるのか、期待がかかるところです。

外部リンク

• - 新竹市立棒球場のFacebookページ

新竹市立中正野球場は、台湾の野球文化を支える重要な施設として、今後も多くのファンに愛され続けることでしょう。

もう一度検索