新車情報

『新車情報』の歴史と魅力

番組の概要

『新車情報』は、1977年7月から2005年4月まで、約28年間にわたりテレビ神奈川（tvk）で放送された自動車情報番組です。長寿番組として知られるこの番組は、1,400回以上の放送を行い、視聴者からの支持を集めました。番組の特徴として、公式な題名には放送年の西暦を付ける方式があり、1977年から1999年までの番組名には下2桁、西暦2000年以降は4桁で表記されたことが挙げられます。

番組の進行は司会者の三本和彦、女性アシスタント、そしてその回で紹介される自動車の開発責任者の3人で構成されていました。三本は番組開始当初から参加し、彼の辛口のコメントは視聴者の間で高く評価されました。

番組誕生の背景

1976年、テレビ神奈川は経営難に陥っていました。そこで、三本和彦が「新車発表会を番組にすればよい」という提案をし、スポンサーを集めることに成功しました。これにより、約40社の部品メーカーが関与し、予算を抑えた新たな番組が誕生しました。

自動車の紹介スタイル

『新車情報』では、商用車や大型車を除いた国産の新車を幅広く取り上げ、軽乗用車から高級車に至るまで紹介しました。また、時折特集として新車以外の情報も提供され、視聴者にとって役立つ情報源となっていました。ただし、紹介される外車は価格が1,000万円を越えるものや、日本国内で未発売のものは原則的に除外されていました。

番組の特徴と進行

この番組は自動車購入を検討するユーザーに向けて、比較や検討ができる情報を提供することを目的としていました。三本の鋭い質問がメーカーの担当者を困惑させることもあり、時にはその意見が実際に製品改良に活かされることもありました。

番組は試乗インプレッションも重要なコーナーでした。三本が助手席に座りながら、走行中の感想や性能評価について語るスタイルが特徴でした。また、スタジオに実車を持ち込み、厳しい批評を交えた実証も行われ、ユーザー目線での評価が行われました。

番組の終了と影響

『新車情報』は、2005年の放送終了をもってその幕を閉じました。その際、三本和彦が4回の引退を発表し、長年の番組を振り返りました。後継番組の『新車ファイル クルマのツボ』も、引き継ぎを果たす形で放送されましたが、『新車情報』のスタイルを色濃く反映していました。

視聴者との交流と名物企画

視聴者との交流も大切にされており、質問コーナーではさまざまな自動車関連の質問に答える形式でした。また、毎年行われる「新車情報大賞」では、視聴者の投票によって前年の名車が表彰され、自動車業界における話題を提供しました。

結論

『新車情報』は、自動車情報番組の先駆けとして、長年にわたり多くのファンに愛された番組です。三本和彦の存在が番組の魅力を増し、視聴者にとって有益な情報源となったことは間違いありません。番組の終了後も、その影響は色あせることなく、国内における自動車メディアの発展に貢献したと言えるでしょう。

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