新SD戦国伝 七人の超将軍編

新SD戦国伝 七人の超将軍編

『新SD戦国伝 七人の超将軍編』は、武者ガンダムシリーズの第6作として展開されました。プラモデルBB戦士の組立説明書に掲載された漫画『コミックワールド』や、『デラックスボンボン』での漫画連載を通じて、その世界観が広がり人気を博しました。

概要

本作最大の特徴は、SDサイズの武者が8頭身の「リアル武者」に変形するという画期的なギミックです。このリアル武者はプラモデルとしても人気を集め、以降のシリーズでも恒例となりました。また、ラメパーツが多用されたのも本シリーズからです。

登場人物は、『機動戦士Vガンダム』のキャラクターや兵器をモチーフにしており、七人の超将軍の多くは過去作の大将軍をモデルとしています。プラモデルでは、それぞれのモデルとなったキャラクターの装備を取り付けることができるなど、ファンには嬉しい仕掛けが施されています。

物語は「天の島」(スペースコロニー)が登場するなど、宇宙にまで舞台を広げた壮大なスケールで展開され、シリーズの中でも特に人気の高い作品です。

あらすじ

闇帝王との戦いから十数年後、新世大将軍は轟天頑駄無の娘・姫天頑駄無と結ばれ、天宮を治めていました。しかしある日、「天の島」が落下し、天宮・影舞乱夢・赤流火穏に大きな被害をもたらします。同時に天宮では多数の怪物が暴れ出すという事態が発生。

新世大将軍は、この一連の事件を魔殺駆率いる新生闇軍団の仕業と見て出陣を決意しますが、突如、大将軍の鎧の頑駄無結晶が七つに砕け散ってしまいます。

天宮に「天の島」が落下するのを阻止するため、結晶鳳凰の破片である閃光結晶を持つ七人の超将軍と、新世大将軍の息子である飛駆鳥、舞威丸は、大いなる巨人が眠るとされる悪無覇域夢山へと向かうのでした。

主な登場人物

天宮

武者飛駆鳥(ムシャビクトリー)：本作の主人公。新世大将軍の息子で、秘められた力を持ちます。鋼鉄迦楼羅と合体し、必殺技「飛燕竜巻返し」を繰り出します。
舞威丸(ブイマル)：新世大将軍の次男。勉学好きで、大鋼の操縦者となります。
新世大将軍：天宮の領主で、飛駆鳥と舞威丸の父。闇軍団の復活を察知しますが、結晶鳳凰が砕け散り、病に倒れてしまいます。
轟天頑駄無：新世大将軍の義父で、飛駆鳥たちの祖父。現在は隠居しています。
姫天頑駄無：轟天の娘で、新世大将軍の妻。飛駆鳥と舞威丸の母。

頑駄無軍団

剣聖副将軍流星
隠密副将軍月光
新世将頑駄無

七人の超将軍

荒鬼頑駄無：超将軍のリーダー格。正義感あふれる「鬼将軍」です。
雷鳴頑駄無：雷砲の名手。
獣王頑駄無：大自然の声を聞くことができる修験者。
天地頑駄無：民衆のために戦う山賊の頭領。
千力頑駄無：世直し将軍と呼ばれています。
爆流頑駄無：からくり一門出身の発明家。
牙忍鉄斗羅：元新生闇軍団の一員。新世大将軍との出会いを経て改心。

未知の存在

機動武者 大鋼：古代の巨大武者。舞威丸が操縦します。

新生闇軍団

魔殺駆：新生闇軍団を組織した首領。死霊武者として蘇りました。
呪術師 遮光：闇帝王の魂の化身。

用語

超将軍：閃光結晶に選ばれた武者に与えられる称号。

コミックワールドと漫画版との相違点

新世大将軍の結晶の割れ方が異なる。
天の島の消滅方法が異なる。
飛駆鳥の転生理由が異なる。

『新SD戦国伝 七人の超将軍編』は、SDガンダムの世界観をさらに広げた作品として、多くのファンに愛されています。

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