旅行人

旅行人（りょこうじん）は、バックパッカー向けの旅行雑誌、および関連書籍の出版社として知られています。発行・編集人は、旅行作家としても著名な蔵前仁一氏で、彼の著書『ゴーゴー・インド』などで知られています。東京都練馬区東大泉に拠点を置いています。

創刊から休刊、そして復刊へ

1988年10月、旅行人はその前身となる『遊星通信』として産声を上げました。創刊当初は12ページのコピー誌で、発行部数も50部という小規模なものでした。しかし、1993年10月には現在の『旅行人』に名称を改め、本格的な旅行雑誌として月刊発行を開始しました。この年には、初の単行本となる「アフリカ旅行情報ノート」を出版。発行は旅行人、発売は凱風社が行いました。

1994年には発行部数が1000部に達し、第三種郵便物としての認可を受けました。さらに1995年には発行部数が2000部に達し、出版社としての体制を確立。翌1996年には初のガイドブック『旅行人ノート①チベット』が発行されました。2004年には、月刊「旅行人」が3・4月合併号（通巻143号）の発行後、3ヶ月間の休刊期間に入り、再開後の7月からは季刊へと移行しました。2008年には、さらに発行頻度が減少し年2回刊となりました。その後、2011年12月発行の第165号をもって休刊となりましたが、2017年には「1号だけ復刊号」として第166号が発行されました。

特徴

旅行人のガイドブックは、一般的なガイドブックとは異なり、料金の高いホテルやレストランの情報は控えめに掲載されています。その代わりに、読者からの豊富な投稿によって支えられた、安宿やゲストハウス、出入国に関する情報、その他の実用的な旅行情報が掲載されているのが特徴です。この読者参加型のスタイルが、多くのバックパッカーから支持されています。

また、西チベット、ラダック、バングラデシュ、アッサムなど、大手出版社のガイドブックではあまり扱われないような地域のガイドブックも出版しています。これらの地域への旅行を考えている旅行者にとって、旅行人のガイドブックは貴重な情報源となっています。

出版物

旅行人からは、以下の単行本が出版されています。

『バックパッカー・パラダイス』（さいとう夫婦）
『旅のグ』（グレゴリ青山）
『天下太平洋物語』（おがわかずよし）

これらの書籍は、旅行者の多様なニーズに応え、より深く、より豊かな旅の体験をサポートしています。

関連情報

旅行人に関する詳しい情報は、以下のリンクから確認できます。

旅行人

旅行人は、単なる旅行ガイドブックの出版に留まらず、バックパッカーたちのコミュニティ形成にも貢献しています。その独特の視点と、読者参加型の情報提供が、多くの旅行者から支持を集めている理由と言えるでしょう。

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