日光いろは坂女子駅伝大会

日光いろは坂女子駅伝大会

日光いろは坂女子駅伝大会は、2014年から2017年までの間、毎年11月の最終日曜日に日光市で実施されていた女子参加の駅伝大会です。この大会は、「女子は日光から世界へ」、「日光をランナーの聖地に」をテーマにし、いろは坂を舞台とした厳しい競技でした。

企画運営は実行委員会が行い、日光市や観光協会、地元の経済団体が協力していました。また、東武鉄道や足利銀行が特別協賛し、日産自動車が先導車を提供するなど、地域の広範な支援を受けていました。

コースの特徴

大会は、日光だいや川公園から日光二荒山神社中宮祠までの6つの区間にわたり、合計23.4kmの距離を走るという内容です。このコースは、最大標高差875mを誇り、日本国内でも指折りの難コースとして知られています。例えば、富士山女子駅伝の最大高低差172mや箱根駅伝5区の864mを大きく上回るため、選手たちは特に4区や5区で苦労することが多いです。

実際、コースの厳しさにはテレビ解説を務める増田明美も言及しており、アフリカ勢との競争を狙う日本の女子選手にとって、この大会は強化に繋がると述べています。さらに、栃木陸上競技協会が運営に協力しており、地域の観光振興を意識した大会となっています。

メディアによる放送

大会自体は実況生中継されませんが、12月中旬ごろにはBS日テレで中継録画が行われ、全国放送されました。この際、放送時間は1時間半程度に設定されました。面白いことに、駅伝大会の前日には市民参加型の一般イベントとして日光ハイウェイマラソン大会も開催されていましたが、2016年には女子駅伝ドメインのみに焦点が当てられました。

参加大学

第1回大会では13の大学から14チームが参加し、第2回大会では17の大学から18チームが出場しました。中でも東京農業大学はA、Bの2チームで出場したほか、地元の白鷗大学もこの大会に参加しています。また、各校が下級生を中心にチームを編成する傾向が見られました。

出場資格と特異性

出場資格が広く、OG混合チームも認められているため、通常の大学駅伝では難しい東京大学なども参加できる場所となっていました。例えば、第1回大会では埼玉大学がOG混合チームとして出場しました。このように、多様な参加が可能な大会は非常に開かれた雰囲気を持っています。

終焉と未来

しかしながら、2018年2月の実行委員会でさまざまな事情が考慮され、2017年大会を最後に今後の開催は行わないことが正式に決定されました。これにより、日光いろは坂女子駅伝大会は歴史の一幕を閉じることとなりました。

この大会は、女子選手の競技能力向上を促進し、地域の魅力を発信する良い機会として大きな役割を果たしていたのです。

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