日向野義幸

日向野義幸

日向野義幸（ひがの よしゆき）氏は、1958年6月18日生まれの日本の政治家です。栃木県栃木市出身で、栃木市議会議員、栃木県議会議員、そして旧栃木市長を歴任しました。

経歴

日向野氏は、栃木市立皆川中学校、足利学園高等学校を経て日本大学短期大学部を卒業。その後、栃木青年会議所会員として活動しました。政治の世界へは、渡辺美智雄衆議院議員との出会いがきっかけで、自民党青年局の研修会に参加したことが転機となりました。

1987年、28歳という若さで栃木市議会議員に初当選し、当時全国最年少の市議会議員として注目を集めました。その後、3期12年市議会議員を務め、1999年には栃木県議会議員選挙に立候補し、40歳で初当選。県議会議員も3期務めました。県議会では自民党会派に所属していました。

2003年、栃木市長選挙に無所属で出馬し、44歳で初当選。県内最年少の市長として就任しました。2007年の市長選でも再選を果たし、2期目に入りました。しかし、2010年、旧栃木市が周辺町村と合併して新・栃木市が発足したことに伴い、市長を失職します。新市長選では、旧大平町長であった鈴木俊美氏に敗れました。

2015年、栃木県議会議員選挙に自民党公認で立候補し、県議会議員に返り咲き、2023年現在、4期目を務めています。

土地開発公社による工場跡地購入問題

日向野氏の市長時代には、土地開発公社による工場跡地購入問題が大きな議論を呼びました。2009年、市はレストランや直売所などの整備を目的として工場跡地を購入しましたが、その購入価格や経緯について市議会で問題視されました。特に、購入価格が鑑定評価額を大幅に上回っていたことや、土壌汚染の可能性が指摘されたことなどが問題となりました。

市議会では百条委員会が設置され、日向野氏も証人として出席しました。調査の結果、土地の鑑定評価が汚染がないことを前提に行われていたことや、実際に汚染が発見されたことなどが明らかになりました。この問題は住民訴訟に発展し、市は関係者への損害賠償請求などを行いましたが、その過程で様々な問題が明るみに出ました。

住民訴訟は最終的に、市職員が市に寄付をすることで和解に至りましたが、この問題は日向野氏の政治家としての資質を問う大きな出来事となりました。

その他の出来事

2007年、元自衛官の濱口和久氏を市の任期付き職員として採用しましたが、当初副市長として任命しようとした際に市議会から反発を受け、断念した経緯があります。

まとめ

日向野義幸氏は、若くして政治の世界に入り、市議会議員、県議会議員、市長と、地方政治の要職を歴任した人物です。その政治手腕は、土地開発公社による工場跡地購入問題など、度々議論の対象となってきました。現在も県議会議員として活動を続けており、今後の活躍が注目されます。

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