日曜日だョ!ドリフターズ!!

日曜日だョ!ドリフターズ!!

『日曜日だョ!ドリフターズ!!』は、1971年4月から10月まで放送されたバラエティ番組で、日本テレビと渡辺プロダクションが共同制作したものである。放送は毎週日曜日の19時から19時56分までの約1時間にわたり、全26回のエピソードが放送された。

番組の背景

本番組は、ザ・ドリフターズがメイン出演者として登場し、公開生放送形式で進行された。制作については、当時人気を博していたTBSの『8時だョ!全員集合』が一時休止となり、その期間中にドリフターズが別の番組を持つことが決定された。この変更は、渡辺プロの社長である渡辺晋が決定したものであり、結果的にTBS内部での動揺を引き起こした。

番組のプロデューサー、居作昌果の意見も踏まえながら決定されたが、放送後すぐに『全員集合』に戻ることとなったため、この番組はあくまで短期的なプロジェクトとして位置づけられた。番組のフォーマットは『全員集合』と似ており、多彩なコーナーを設けていたが、一部の幹部からは高額な制作費が嫌われ、半年間の放送という限定された枠に終わった。

番組の構成

『日曜日だョ!ドリフターズ!!』は、以下のようなコーナーで構成されていた。

• - オープニングコント：オープニングの進行は『全員集合』と似ており、観客とのやり取りから始まる。
• - 加トちゃんのお絵かき教室：加藤茶が絵描き歌を用いてさまざまなキャラクターを描く。
• - いかりや刑事の取調室：いかりやが刑事役を演じ、ゲストを取り調べるコント。
• - 後半ショートコント集：毎回異なるテーマを持ち、日劇ダンシングチームの踊りを交えながら展開する。

これらのコーナーは、観客の参加を促進し、インタラクティブな要素を持っていた。

音楽とテーマ

番組のオープニングやエンディング音楽には、『月月火水木金金』の替え歌が使用され、視聴者に親しまれた。また、エンディングでは加藤茶が視聴者に向けて宿題や注意喚起を促す場面も多く見られ、子供たちへのメッセージも盛り込まれていた。

出演者

この番組に出演した主なメンバーは、いかりや長介、荒井注、高木ブー、仲本工事、加藤茶の5人からなるザ・ドリフターズである。その他にもゴールデンハーフや日劇ダンシングチームなどが参加し、全体として賑やかで華やかな印象があった。当時流行していた「マンネン」というフレーズが番組のサブタイトルに取り入れられ、後に「だよ全員集合」という表現に変わるなど、番組名も時代を反映していた。

放送の影響と評判

『日曜日だョ!ドリフターズ!!』の放送は、ドリフターズの魅力を存分に引き出し、多くの視聴者に笑いを届けることとなったが、結局は『全員集合』の再開によって終了することとなった。このような背景から、短期間ではあったものの、ドリフターズのさらなる人気を再確認する機会ともなった。また、番組の演出やスタイルがその後のバラエティ番組にも影響を与えたことが、多くの支持者から評価されている。

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