日月神示

日月神示とは

日月神示（ひつきしんじ、ひつくしんじ）は、岡本天明という神典研究家兼画家が記した神の教えに基づく文書です。これらの神示は、日本の古代神霊である国常立尊からのメッセージとされ、主に自動書記によって記録されました。1944年から1952年の間に降りたこの神示は、複数の巻に分かれており、後には補巻も含まれています。神示の内容は難解で抽象的な部分が多く、漢数字や特異な記号、かな文字が混じった独特の文体で構成されているため、その解読には多くの苦労と協力が必要でした。

日月神示の構成

日月神示は本巻38巻と補巻1巻を含む39巻から成り立っており、さらに神霊から公開を禁じられた13巻の存在もあります。岡本天明は昭和36年に、これら未発表の神示について「ある時期が来れば発表を許されるものか、許されないのか、現在のところでは不明です」と語っています。天明自身も当初はこの神示を全て解読できるわけではなく、仲間の研究者や霊能者と協力しながら少しずつ解読が進みました。

神示の降りた背景

日月神示が降り始めたのは、第二次世界大戦の真っ只中で、特に1944年4月18日に東京で行われた扶乩（フーチ）実験がきっかけとされています。この実験では、岡本天明が司会進行を務め、国常立尊という神霊からのメッセージを受け取ることとなりました。実験後の6月10日、天明は千葉県の麻賀多神社を訪れ、そこでも不意に自動書記が行われました。この時に初めての神示が記され、これが日月神示の始まりとされています。

初の自動書記とその内容

麻賀多神社での自動書記は、天明が現れた神霊から強い衝動を感じたことを契機とし、自身の意志とは無関係に筆が走り、意味不明の文字が次々と書き出されました。この神示の第一巻である「上つ巻」は「富士は晴れたり日本晴れ」と記されたことで知られていますが、解釈には人々の思索が求められています。これはマコトの神が現れ、苦労を乗り越え理想的な世界を創ろうとしていることを示唆しているとも解釈されています。

日月神示の教え

日月神示は、身魂磨きや心の浄化の重要性を強調している内容が多く、正しい食生活や生き方、夫婦のあり方、さらには霊界の実相に関する記述も含まれています。また、これらは未来に関する預言的な部分も多く、神示によって示される理想世界が実現するためには、各々が自らの身魂を磨く努力が必要だとされています。

霊界との関係

日月神示では霊界との関係やその重要性についても言及されており、神界と幽界を大別し、人間界（現界）との関係の重要性が述べられています。この中で、霊界からの感応が如何に人々の生活に影響を与えるのか、また、その理解が必要であることが強調されています。

終わりに

最終的に、日月神示は現代人が直面している問題や未来に関する警告として機能しており、多くの人々にとってその重要性が増してきています。また、この神示から学ぶことが、未来を明るくするために必要だと多くの人がその教えを求めています。

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