日本カヌー連盟

公益社団法人日本カヌー連盟（Japan Canoe Federation, 略称JCF）は、日本国内におけるカヌー競技を統括し、その普及と振興を使命とする中央競技団体です。国際カヌー連盟（ICF）、日本オリンピック委員会（JOC）、日本スポーツ協会といった国内外の主要スポーツ組織に加盟しており、かつては日本カヌー協会という名称でした。

沿革

本連盟の始まりは、1938年3月に創立された日本カヌー協会です。同年の8月に国際カヌー連盟に加盟。しかし、第二次世界大戦中の1942年5月に協会は解散し、日本漕艇協会（現在の日本ローイング協会）のカヌー部として活動を継続しました。

戦後、1951年9月に国際カヌー連盟へ再加盟。カヌー界の再建が進む中、1960年3月には日本漕艇協会から独立し、日本カヌー協会が復活します。1961年9月にはカヌーが1964年東京オリンピックの正式競技に決定し、これを機にJOCに加盟、日本体育協会（現在の日本スポーツ協会）への仮加盟を果たしました。1966年7月には日本体育協会に正式加盟し、国内スポーツ界での基盤を固めました。

組織形態は、1980年3月に社団法人日本カヌー連盟へと改組され、さらに法制度の変更に伴い、2010年4月に公益社団法人として新たなスタートを切りました。

主な活動

日本カヌー連盟は、カヌー競技の普及・振興のため、国内最高峰の競技大会を主催または主管しています。主要大会には、日本カヌースプリント選手権大会、NHK杯全日本カヌースラローム競技大会、日本カヌースラローム・ワイルドウォーター選手権大会、日本カヌーフリースタイル選手権大会、日本ドラゴンカヌー選手権大会、日本カヌーポロ選手権大会などがあります。

これらのシニア大会に加え、将来を担うジュニア世代の育成にも力を入れており、都道府県対抗ジュニア大会やジュニア選手権大会を開催しています。また、学校教育との連携として、全国高等学校総合体育大会や全国中学生カヌー大会なども共催または主管し、若い世代への普及活動にも努めています。

組織構成

連盟の下には、カヌー界の各分野を担う関連組織があります。大学カヌーを統括する全日本学生カヌー連盟や、生涯スポーツとしてのカヌーを推進する日本レクリエーショナルカヌー協会などが主な構成団体です。これらの組織と連携しながら、競技力の向上とカヌーの普及・発展に努めています。

公益社団法人日本カヌー連盟は、日本のカヌー界を牽引する中心的な存在として、競技の発展と豊かなカヌー文化の醸成を目指しています。

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