日本タイポグラフィ協会

特定非営利活動法人 日本タイポグラフィ協会

特定非営利活動法人 日本タイポグラフィ協会（とくていひえいりかつどうほうじん にほんタイポグラフィきょうかい）は、タイポグラフィに携わる専門家や関連組織によって構成される、日本の職能団体です。略称はJTA、英語表記はJapan Typography Association、英略称もJTAとなります。タイポグラフィ全般の発展と普及を目的としています。

その起源は1964年に設立された日本レタリングデザイナー協会にあります。当初は文字デザインやレタリング分野の専門家が中心でしたが、タイポグラフィの概念拡大に伴い、活動領域の発展を目指して1971年に現在の名称へ変更されました。

本協会の会員は、グラフィックデザイナーやタイプフェイスデザイナーをはじめ、文字・デザイン研究者、教育者など、タイポグラフィに関わる様々な立場のプロフェッショナルです。国内だけでなく海外からの個人会員、さらに法人会員も加わり、構成員は200名を超えます。多様な背景を持つ会員が協会の活動基盤を支えています。

主な活動は、会員による各委員会の取り組みを通じて行われます。重要な事業の一つに、『日本タイポグラフィ年鑑』の編集・刊行があります。これは、その年の優れたタイポグラフィ作品を選出し、記録として毎年発行される権威ある作品集です。また、会員向け機関誌『タイポグラフィックス・ティー』を年4回発行し、専門情報や動向を発信しています。

さらに、国際的な視野を持ち、海外交流活動にも力を入れています。会員の知識・技術向上を目指すセミナーや講演会を定期的に開催します。一般への啓蒙活動としては、展覧会を開催し、タイポグラフィの多様な表現を紹介しています。タイポグラフィの歴史、理論、技術に関する研究活動も推進。加えて、資料収集・保存・公開を目指すタイポグラフィ博物館設立運動も継続しています。

本協会は、公共的な性格を明確にし、透明性の高い運営を行うため、特定非営利活動法人（NPO法人）として活動しています。これは2001年1月19日、東京都知事より正式な認証を受けたことによるものです。

日本タイポグラフィ協会は、設立以来、この分野の質の向上と文化の発展に貢献するため、多様な専門家が連携し活動を続けています。

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