日本テレビ小鳩文化事業団

公益財団法人日本テレビ小鳩文化事業団

公益財団法人日本テレビ小鳩文化事業団は、日本における福祉と文化の振興を目的とする団体です。この財団は、2012年に日本テレビ系列の愛の小鳩事業団と文化事業団が統合する形で設立されました。これにより、福祉活動と文化事業の両方を幅広く展開しています。

活動の概要

福祉事業

この財団は、特に視覚や聴覚に障害を持つ方々の支援に力を入れています。例えば、土曜日には手話スクールを運営し、日本で初めて設立されたこのスクールは1975年から続いています。また、視聴覚障害者向けには点字カレンダーを無償で提供するなどの活動を行っています。これらのカレンダーは、日本点字図書館と連携して制作されたものであり、地方の分には日本テレビ系列局を通じて配布されています。

さらに、1982年からは南太平洋地域で眼科の巡回診療を行っており、聴覚障害児の早期発見に関する講演や相談会も実施しています。障害者への教育や支援を目的とした人材育成も進めており、角膜移植や再生技術に対する助成も行っています。テレビ関連の活動としては、毎週日曜日に放送される『NNNニュースサンデー』での手話放送が挙げられます。

文化事業

文化面では、音楽や演劇の公演、展覧会の企画・支援、資料収集・調査、出版物の発行などを行ってきました。これには、海外の音楽家を招いたコンサートや伝統的な日本の音楽「雅楽」を披露する公演も含まれます。また、高円宮杯中学校英語弁論大会や国際日本語普及協会への助成も行い、文化の普及と交流に貢献しています。俳句塾も2015年より開講され、多様な文化活動に取り組んでいます。

前身団体の歴史

この財団の前身となる愛の小鳩事業団は、日本テレビの開局20周年を記念して1974年に設立されました。この団体は、視覚や聴覚に障害を持つ人々がテレビを楽しむための支援を目的としていました。日本テレビで放送されていたいくつかの人気番組からの寄付金も、この精神に基づいて愛の小鳩事業団に寄付されています。

もう一つの前身、文化事業団は1976年に設立され、文化の普及と振興に貢献することを目指して多様な事業を行ってきました。これらの団体が統合されることで、より大きな影響を持つ公益財団法人が誕生したのです。

沿革

• - 1974年：愛の小鳩事業団設立
• - 1976年：文化事業団設立
• - 2010年：愛の小鳩事業団が公益財団法人へ移行
• - 2011年：文化事業団が公益財団法人へ移行
• - 2012年：両団体が合併し、日本テレビ小鳩文化事業団設立

このように、日本テレビ小鳩文化事業団は、長い歴史を持ちながら、現代においても福祉と文化の促進に努めている団体です。

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