日本テレビ系列朝の情報番組枠

日本テレビ系列朝の情報番組枠：半世紀にわたる朝の顔

日本テレビ系列の朝の情報番組枠は、長年にわたり視聴者に親しまれてきた番組群です。その歴史は、朝のニュースと子供向け番組が中心だった時代から、多様な情報を提供する現代の情報番組へと大きく変化を遂げてきました。本稿では、その変遷を詳しく見ていきます。

黎明期から『ズームイン!!朝!』時代へ

かつて日本テレビの朝は、ニュース番組と『おはよう!こどもショー』といった子供番組が中心でした。しかし、1977年4月、画期的な番組『NNNおはよう!ニュースワイド』が登場します。この番組は、ニュースの中に特集や地方の話題を取り入れるなど、従来のニュース番組にはない試みで注目を集めました。

そして1979年3月、『こどもショー』の平日放送が終了し、『ズームイン!!朝!』がスタートします。この番組は瞬く間に人気番組となり、関東ローカル局の朝の番組を子供向け番組から情報番組へと転換させる大きなきっかけとなりました。

『ズームイン!!』シリーズの隆盛と多様化

『ズームイン!!朝!』の人気を受けて、1983年5月には、その直前の6時枠に『ルンルンあさ6生情報』が開始。こちらも高い人気を獲得します。その後、『ジパングあさ6』へとリニューアルされ、『ズームイン!!朝!』の視聴率を上回る時期もありました。

2001年10月には、『ズームイン!!朝!』と『ジパングあさ6』が統合され、『ズームイン!!SUPER』がスタートします。この番組は、6時台と7時台の枠を統合し、より幅広い情報を提供するようになりました。

『ZIP!』以降の展開とローカル番組の活性化

2011年4月からは、『ズームイン!!SUPER』の後継番組として『ZIP!』が放送開始。2023年4月の改編では、放送時間が9時まで拡大されました。さらに2024年10月改編では3部構成となり、第1部（5:50-6:54）はローカルセールス枠となり、第2部（6:54-7:55）の一部もローカル差し替えに対応しました。この改編により、ローカル局の番組制作の自由度が高まりました。

土曜・日曜、祝日・年末年始の放送

土曜日には、1996年4月から『ズームイン!!サタデー』が放送開始。2011年3月までは、週6日『ズームイン!!』シリーズが放送されていました。日曜日には、当初は低迷していた『中村敦夫のザ・サンデー』が、1992年10月に徳光和夫をキャスターに迎えてリニューアルした『The・サンデー』がヒット、2011年3月まで続きました。その後、『シューイチ』がスタートしています。

祝日と年末年始は、平日と祝日が重なる場合、早朝番組と同様に放送時間が短縮される傾向があり、年末年始は数日間放送休止となるケースが多いです。

系列局のローカル番組

日本テレビ系列各局では、長年に渡り独自のローカルワイド番組が制作・放送されています。『ZIP!』のローカルセールス化により、これらの番組はさらに発展・拡大していくと予想されます。これらのローカル番組は、地域に密着した情報を提供し、視聴者に親しまれています。

例として、札幌テレビ放送の『どさんこワイド朝』、中京テレビ放送の『あさドレ♪』、読売テレビ放送の『す・またん!』、山口放送の『KRYさわやかモーニング』、福岡放送の『バリはやッ!』など、地域に根差した個性豊かな番組が数多く存在します。これらの番組は、『ZIP!』との連携や独自性ある企画で、地域住民に貢献しています。

まとめ

日本テレビ系列の朝の情報番組枠は、時代とともに変化を遂げながら、視聴者ニーズに応えるべく進化を続けてきました。『ズームイン!!』シリーズから『ZIP!』へ、そしてローカル番組の活性化へと繋がる歴史は、日本の朝のテレビ文化を象徴するものです。今後の展開にも注目が集まります。

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