日本デザイン学会

日本デザイン学会について

日本デザイン学会（JSSD）は、デザインに関連する学術研究の進展を目指し、1954年に設立されました。この学会は日本学術会議との協力を通じて、デザイン研究の国際的な発展に貢献する重要な団体の一つとなっています。デザインを基盤とした社会や文化の向上を目指し、国内外の研究活動や交流を積極的に行っています。

設立の背景

日本デザイン学会は、デザインに関する学術的な研究を進め、会員同士の協力を促進することを主な目的にしています。設立時の1954年3月22日に第1回総会が開催され、以来、国内外での研究発表大会や交流イベントが定期的に行われています。近年では、大学生や大学院生だけでなく、企業内のデザイナーを含む多様なメンバーが参加しており、特に東南アジアからの新たな会員も増加しています。

学会の組織

日本デザイン学会は、一般社団法人として運営されています。事務局は東京都杉並区に位置し、会長、副会長、監事が中心となって運営を行い、加えて各支部や委員会が設置されています。全国は五つの地域に分かれており、それぞれの地域での活動が展開されています。

1. 第1支部 (北海道・東北地区)
2. 第2支部 (関東地区)
3. 第3支部 (北陸・中部地区)
4. 第4支部 (近畿・中国・四国地区)
5. 第5支部 (九州・沖縄地区)

さらに、テーマごとに設けられた研究部会では、デザインに関連した多様なテーマについての研究活動や研究成果の発表が行われています。これにより、専門的な知識の共有や研究の質の向上が図られています。

会員の種類

日本デザイン学会には、正会員、学生会員、賛助会員、年間購読会員といった様々な会員が存在します。様々なバックグラウンドを持つ人々が集まることで、デザイン研究の新たな視点やアイデアが生まれています。

主な活動

学会では、春と秋にそれぞれ研究発表大会を開催しています。春季研究発表大会は口頭発表やポスター発表が行われ、秋季研究発表大会は特定テーマに沿ったシンポジウム形式で開催されています。これらの大会は、会員同士の交流の場としても重要な役割を果たしています。また、1996年からは国際シンポジウムも実施しており、学会の国際的な連携を強化しています。

刊行物

日本デザイン学会から発行される様々な刊行物には、年4回発行される論文集「デザイン学研究」や年2回の英文論文集「Journal of the Science of Design」が含まれています。さらに年1回の作品集や特集号、発表大会の概要集が作成され、会員以外でも無償で閲覧可能なコンテンツとして広く提供されています。

おわりに

日本デザイン学会は、デザインを中心とした学術的活動を通じて、社会や文化の発展に寄与しています。多様な会員の参加や国際的な交流を促進することで、新しいデザイン研究の潮流が生まれる場所として、今後もその役割を果たしていくことでしょう。

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