日本デザイン振興会

公益財団法人日本デザイン振興会

公益財団法人日本デザイン振興会（JDP）は、デザインの質を向上させることで、産業活動の発展や生活文化の向上、さらには社会全体の健全な成長に寄与することを目的に設立されました。この団体は、優れたデザインを育むための多岐にわたる事業を展開しています。

事業の概要

JDPは複数の事業を運営しており、その中には以下のような内容が含まれています。特に、毎年開催されるグッドデザイン賞は最も知られている事業の一つで、応募や審査、受賞対象の発表と表彰を行っています。この賞は、優れたデザインを評価・認識する場を提供し、デザイナーや企業にとっての大きな励みとなります。また、デザインに関する教育プログラムを通じて人材育成にも力を入れています。

さらに、優れたデザインを展示することで、一般の人々にもその価値を伝える取り組みを行い、生活者の豊かさや喜びを増すことを目指しています。このような取り組みを通じて、JDPはデザインの重要性を広め、社会全体に好影響を与えることを志しています。

沿革

この組織の歴史は1969年に始まり、当初は「財団法人日本産業デザイン振興会」として設立されました。1971年には国際インダストリアルデザイン団体協議会（ICSID）に加盟し、国際的なデザイン基準への適合を目指しました。

1974年には通商産業省から「グッドデザイン商品選定制度」の業務を委託されるようになり、この制度は2001年に民営化され「グッドデザイン賞」として新たな形で発展を遂げました。

2011年には公益法人制度改革により、現在の「公益財団法人日本デザイン振興会」という名称に変更されました。そして、その後も組織としての安定性を保ちながら、デザイン活動の推進に注力しています。

また、歴代の会長には永井一正氏と川上元美氏が就任しています。彼らはそれぞれの在任中に、デザイン振興会の価値をさらに高めるための施策に取り組んできました。これにより、JDPはデザイン業界における重要な存在として広く認識されています。

結論

日本デザイン振興会は、デザインを通じて社会全体に貢献することを目指す公益法人であり、グッドデザイン賞をはじめとする制度を通じて、高品質なデザインの普及に努めています。彼らの活動は、デザインの質を高めるだけでなく、より良い生活環境を築くための重要な役割を果たしています。これにより、デザインと産業、さらには文化の融合が進み、未来の日本を支える基盤となっているのです。

もう一度検索