日本トライアスロン選手権

日本トライアスロン選手権について

日本トライアスロン選手権は、日本トライアスロン連合（JTU）および中日新聞東京本社が主催する、国内最大級のトライアスロン大会です。この大会は1995年に長良川で初めて開催されて以来、毎年継続されており、トライアスロンファンや選手にとって特別なイベントとなっています。特に、第7回大会からは東京のお台場海浜公園が固定会場となり、秋の10月に行われることが一般的です。この大会はジャパンカップランキングファイナルも兼ねており、トライアスロンの競技者にとって重要な位置づけを持っています。

大会形式はオリンピック・ディスタンスで、スイム1.5km、バイク40km、ラン10kmとなっており、合計51.5kmのレース距離です。しかし、2020年には新型コロナウイルスの影響で大会形式が変更され、スプリント・ディスタンス（スイム0.75km、バイク20km、ラン5km、合計25.75km）で開催されました。また、2021年には大会会場が宮崎県のサンビーチ一ツ葉に移り、選手に新たな挑戦の場を提供しました。

出場資格と選考方法

選手として出場するためには、日本国籍を有し、18歳以上（当該年の12月31日現在）のJTUに登録されている選手である必要があります。また、男女各75名という定員が定められており、出場選手は以下の方法で選考されます。

1. NTTジャパントライアスロンランキングの上位35名（レース開催の3週間前までのランキング）
2. 11地域ブロック予選を通過した36名
3. 指定トライアスロン大会上位入賞者（各大会での上位5名）
4. 前年度の日本選手権やスプリント選手権、ジュニア選手権、U23選手権、学生選手権などでの上位入賞者
5. 認定記録会で5.5級以上の記録を持つ選手（各大会で上位3名）
6. 日本ロングディスタンス選手権での上位選手（各大会で1名）

このように、厳選された選手のみが出場できるため、競技の質が高く保たれています。

大会の開催地

大会の発足以来、開催地は幾度か変わっています。第一回大会は岐阜県の国営木曽三川公園の長良川周辺で行われました。その後、さまざまな場所で開催されましたが、2001年以降は東京のお台場海浜公園が固定会場となり、近年では2020年の例外を除いてほぼ毎年この地で行われています。2021年には一時的に宮崎県のサンビーチ一ツ葉に移動しましたが、選手たちに新たな体験とチャレンジを提供しました。

大会の放送と成績

大会はその様子を多くの人々に伝えるために、特に第1回大会はフジテレビ系列で生中継されました。近年はNHK BS1にて後日、ダイジェスト版が放送されることが一般的です。さらに、2020年からは日本トライアスロン連合の公式YouTubeチャンネルでライブ配信も行われ、視聴者はリアルタイムで競技の様子を楽しむことができるようになりました。

このように、日本トライアスロン選手権は多くの選手やファンにとって、トライアスロンを楽しむための重要な場であり、さらなる発展が期待されるイベントの一つといえるでしょう。

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