日本ネイリスト協会

日本ネイリスト協会（JNA）は、1985年に設立された特定非営利活動法人で、日本のネイル産業の健全な発展を使命としています。技術者、ネイル関連メーカー、流通業者、教育機関などが集結し、業界全体のレベル向上を目指しています。

ネイリストという職業

「ネイリスト」という言葉は、JNAが発足する際に生まれた和製英語です。英語では「マニキュアリスト」と表現されます。日本で生まれたこの呼称は、日本国内だけでなく、アジア諸国でも広く使われるようになりました。「ネイリスト」は2008年10月10日に登録商標として登録されています。

JNAの主な活動内容

JNAの活動は多岐にわたりますが、主なものとして、技術向上を目的とした「ネイリスト技能検定試験」の運営、技術コンテストの開催、教育機関やネイルサロンの認定などが挙げられます。これらの活動を通じて、ネイル技術の標準化と質の向上に貢献しています。

JNAの歴史

JNAは、1996年から毎年11月に「ネイルクイーン」を発表し、表彰しています。このイベントは、ネイル業界の発展に貢献した人物や、ネイルアートの魅力を広めた人物を表彰するものです。2006年2月には、NPO法人として認証され、それまでの任意団体から法人化しました。これにより、組織運営の透明性が高まり、より公益性の高い活動が可能になりました。

歴代理事長

JNAの理事長は、設立以来、業界を代表する人物が務めています。2006年2月1日から北村晋氏が理事長を務め、その後、2009年7月1日に滝川晃一氏、2019年7月1日には仲宗根幸子氏が理事長に就任しました。それぞれの理事長のリーダーシップのもと、JNAは着実に発展を遂げてきました。

JNA認定制度

JNAは、ネイル業界の発展を支えるために、様々な認定制度を設けています。特に重要なのが、「認定講師」と「認定校」です。

認定講師

JNA認定講師は、JNAが実施する資格試験に合格した者に与えられる資格です。認定講師は、JNA講師会のメンバーとして、協会の目的のために様々な活動を行います。具体的には、イベントの実行委員、JNEネイリスト技能検定試験やJNAジェルネイル技能検定試験の試験官、コンテストの審査員、関係セミナーの講師などを担当します。また、自身の意思で活動し、業界に貢献することも求められます。認定講師は、JNAの理念を体現し、後進の育成にも重要な役割を担っています。

認定校

認定校は、ネイルに関する知識・技術を教育する学校として、JNAが定めた基準を満たした教育施設です。認定校には、認定ネイル専門校、認定ネイル併設校、認定理容美容養成学校の3つの種類があります。これらの認定校は、JNAが定める基準に基づいて、質の高いネイル教育を提供しています。これにより、ネイル業界全体の技術レベルの向上と、人材育成に貢献しています。

JNAが発信する情報

JNAは、公式ウェブサイトやSNSを通じて、積極的に情報発信を行っています。また、YouTubeチャンネル「NailTV」では、ネイルに関する様々な動画コンテンツを公開しています。これにより、ネイルに関する最新情報や技術を広く提供し、業界の発展に貢献しています。

まとめ

日本ネイリスト協会は、日本のネイル産業の発展に不可欠な存在です。技術検定試験の実施、教育機関の認定、業界イベントの開催など、多岐にわたる活動を通じて、ネイル技術の向上と業界の発展に貢献しています。また、「ネイリスト」という言葉の普及にも貢献し、日本のネイル文化を支えています。

もう一度検索