日本ビリヤード協会

公益社団法人日本ビリヤード協会：日本のビリヤード界を牽引する組織

公益社団法人日本ビリヤード協会（NBA）は、日本のビリヤード競技を統括する、国内競技連盟です。1926年、森政吉氏と河邊潔氏によって「日本撞球協会」として設立された長い歴史を持ちます。その後、1951年に現在の名称となり、高石五郎氏が初代会長に就任しました。

NBAは、日本のビリヤード競技の発展に大きく貢献してきました。1964年には世界ビリヤード連盟（現世界ビリヤード・スポーツ連合）へ加盟。1990年には文部省の認可を受け社団法人となり、寬仁親王を総裁に迎えました。さらに、1997年には日本オリンピック委員会（JOC）の承認団体となり、2005年にはJOCの正式加盟団体となりました。

JOC正式加盟を機に、NBAは国内におけるビリヤード競技の統一ルールを制定し、『NBAルールブック』を刊行しました。これにより、競技の公平性と発展に大きく寄与しました。現在では、ポケットビリヤード、キャロムビリヤード、スヌーカーなど、様々なビリヤード競技を統括しています。

主催大会

NBAは、数々の全国規模のビリヤード競技大会を主催しています。代表的な大会としては、以下のものがあります。

全日本プロポケットビリヤード選手権
全日本スリークッション選手権大会
全国アマチュアビリヤード都道府県選手権大会

これらの大会は、日本のビリヤード選手のレベル向上に貢献し、多くのプロ選手やアマチュア選手を育成する場となっています。

組織

NBAは、様々な組織と連携して活動を行っています。

日本プロポケットビリヤード連盟（JPBA）
日本プロビリヤード連盟（JPBF） - キャロム
日本スヌーカー協会（JSA）
日本アマチュアポケットビリヤード連盟

これらの組織は、それぞれ専門分野において、競技の発展に貢献しています。

競技者登録制度

NBAは、JOCの承認団体として、多くのスポーツ競技と同様に「競技者登録制度」を導入しています。登録者は「CSカード」を発行され、NBA主催のトーナメントに参加する際に提示が求められます。CSカードには、JCBクレジットカード機能が搭載されており、更新手続きの簡素化にも繋がっています。また、長期間更新を継続した選手にはCS手帳が送付されます。

CSカードの運営費の一部を活用して、ボウラード競技のスコア集計・管理システムの開発も行われています。

統一ルール

NBAは、国内におけるビリヤード競技ルールの統一を目的として、2005年7月に『NBAルールブック』を刊行しました。このルールブックは、競技用具、ファール、レフェリー、そして各競技のルールなどを詳細に規定しています。規定されている競技は以下の通りです。

ポケットビリヤード: ナインボール、エイトボール、14-1、ローテーション、テンボール
キャロムビリヤード: スリークッション、カードル（ボークライン）、四つ玉、フリー、バンド、アーティスティック
スヌーカー
ボウラード

このルールブックの制定により、日本のビリヤード競技はより公平で、透明性の高いものとなりました。

出版物

NBAは、ビリヤード競技の普及を目的として、『早分かりビリヤード』といった書籍も出版しています。

参考文献

袴田宣伸　「ビリヤードを100倍楽しむ本」　BABジャパン, 2009

NBAは、今後も日本のビリヤード競技界の発展に貢献していくことが期待されています。

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