日本ワインコンクール

日本ワインコンクールの概要

日本ワインコンクールは、日本国内で栽培されたブドウを100%使用して製造されたワインを対象とした全国規模のコンペティションです。2003年に開始され、2015年からはその名称も変更されました。これにより、その名の通り、国産ワインの品質を評価し、普及を促進する目的があります。

コンクールの歴史

このコンクールの始まりは2003年であり、当初は「国産ワインコンクール」と呼ばれていました。その第1回目には、全国のワイナリーから418本のワインがエントリーし、そのうち2本が金賞に輝きました。その後、年々エントリーが増加し、2014年には797本が参加。金賞は25本、銀賞を88本、銅賞を221本が受賞と、国産ワインの実力が徐々に高まっていることが示されました。

特にこの時期、外務省のサポートを受け、受賞ワインが国外の公館で公式行事などに利用されるようになりました。2015年には正式に「日本ワインコンクール」へと名称改定され、ワインの国際的な認知度向上を目指しました。

主催と後援

日本ワインコンクールは、日本ワイナリー協会を中心に9団体で構成された実行委員会によって運営されています。また、外務省や国税庁といった政府機関も後援しており、山梨県が唯一、実行委員会のメンバーとして含まれています。北海道、山形県、長野県も後援に名を連ね、その地域のワイン産業の振興を図っています。

募集規定

参加できるワインは、日本国内で栽培されたブドウを使っているという条件があります。アルコールの調整のために香料や色素の添加があった場合は対象外です。また、720ミリリットルや750ミリリットルのボトルで1,000本以上が市販されていることも必須条件です。参加費は15,000円で、出品数に制限はありません。

審査方法

審査は、国税庁や酒類創造研究所の専門家が参加し、ブラインドテストを用いて行われます。審査基準は国際的なワイン専門家と連携し、さまざまな品種やスタイルに対応するために柔軟なアプローチが取られます。一次審査と本審査に分かれており、両方でしっかりとした基準をクリアしたワインが評価を受けます。具体的には、20点満点で平均12点以上が本審査に進み、さらにそこから金賞、銀賞、銅賞、奨励賞が決定されるシステムです。

各部門の評価は以下に基づいて行われます：

• - 金賞：17.5点以上
• - 銀賞：15.5点以上17.5点未満
• - 銅賞：13.5点以上15.5点未満
• - 奨励賞：12.0点以上13.5点未満

条件を満たした最優秀ワインには部門最高賞が贈られ、特にコストパフォーマンスの良いワインにはコストパフォーマンス賞も設けられています。

部門構成

2015年にはワインは以下の13部門に分類されて審査されます：

• - 欧州系品種 赤
• - 欧州系品種 白
• - 国内改良等品種 赤
• - 国内改良等品種 白
• - 甲州 辛口
• - 甲州 中口・甘口
• - 北米系等品種 赤
• - 北米系等品種 白
• - 欧州・国内改良品種等ブレンド 赤
• - 欧州・国内改良品種等ブレンド 白
• - 極甘口
• - ロゼワイン
• - スパークリングワイン

日本ワインコンクールは、国産ワインの質向上と文化の普及に寄与する重要なイベントであり、毎年多くのワイナリーが参加し、熱い戦いを繰り広げています。

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