日本・モンゴル経済連携協定

日本・モンゴル経済連携協定（EPA）

日本・モンゴル経済連携協定（EPA）は、2016年に日本とモンゴルの間で締結され、正式に発効した国際的な協定です。この協定は、両国の経済関係を深め、貿易の促進および経済の発展を目的としています。

経緯

この協定の背景には、2009年12月に岡田外相とモンゴルのザンダンシャタル大臣との会談があります。この会談により、両国はEPAに関する官民共同研究を行うことに合意しました。その後、2010年から2012年にかけて数回にわたり会合が開かれ、協議が進展しました。

2012年3月12日には、両国の首脳による会談が実施され、正式に経済連携協定の交渉を開始することが決定されました。そして、交渉はウランバートルと東京で数回行われ、交渉が進展していきました。

2014年7月には、安倍首相とモンゴル大統領との会談で、協議の大筋合意が発表され、同年から2015年にかけて内容が正式化されました。最終的に、2015年に協定に署名され、日本国内での承認手続きも行われ、2016年に発効しました。

協定の主要内容

日本・モンゴル経済連携協定の主要なポイントは、双方の貿易の円滑化と高めることにあります。まず、日本は鉱工業品のほぼ全品目に対して即時または段階的に関税の撤廃を進めます。特に自動車に関しては、完成車の多く、特に排気量4500cc以下の製品は即時関税撤廃が実施され、その他の自動車部品もほとんどが10年以内に関税が撤廃される見込みです。

また、農林水産品においても改善が行われます。牛肉の調製品やペットフードに関してもアクセスが向上し、さらに切り花や果実といった品目でも関税の撤廃または段階的な見直しが行われます。日本側は酒類（清酒や焼酎など）の関税撤廃の実現も勝ち取っています。

モンゴルからも、日本の市場に対して様々な商品のアクセス向上が期待されています。これにより、両国の交易は円滑化され、経済の発展にも寄与することが期待されています。

この協定は、両国にとって重要な経済連携の一歩であり、今後もさらなる発展が期待されています。具体的な効果としては、貿易量の増加や、企業間の交流、技術の進展などが挙げられます。日本とモンゴルは、互いの市場を活かし、持続可能な成長を目指すことが求められています。

外部での影響も含め、今後の経済連携の進展に注目が集まります。日本とモンゴルの協力関係が深まることで、互いに利益を共有し、経済的な結びつきをさらに強化するための努力が続けられています。

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