日本不動産鑑定士協会連合会

公益社団法人日本不動産鑑定士協会連合会について

公益社団法人日本不動産鑑定士協会連合会（JAREA）は、日本において国家資格を持つ不動産鑑定士などが約5500名所属する専門職団体です。この法人の主な目的は、不動産鑑定士の品位と資質の向上を図ることであり、不動産鑑定評価制度の発展や土地に関する適正価格の形成にも寄与しています。

沿革と設立の背景

この団体の前身は1965年に設立された社団法人日本不動産鑑定協会であり、公益法人制度改革により2012年に現在の組織に移行しました。この組織は内閣府の監督を受けており、不動産の鑑定評価に関する法律第48条に基づく届出団体です。ただし、不動産鑑定士が強制的に加入しなければならない団体ではありません。

組織構成

連合会は以下の機関で構成されています：

• - 総会（代議員総会）
• - 理事会
• - 業務執行理事会
• - 委員会（理事会の補助機関）

役員は、原則として2年の任期であり、監事は4年です。役員の中には代表理事や業務執行理事が含まれています。また、顧問や相談役が設置されている点も特徴です。

会員の種類

会員は以下の4種に分かれます:
1. 団体会員：特定の地域の不動産鑑定士協会からなる。
2. 正会員：不動産鑑定士及び不動産鑑定士補など。
3. 特別会員：特別な資格を持つ者。
4. 賛助会員：不動産鑑定士試験の合格者など。

事務局の所在地

事務局は東京都港区虎ノ門に位置し、様々な部署が設置されています。過去には他の場所にもありましたが、1994年に現在地に移転しました。近隣には有名なホテルや観光地が集まっているため、アクセスも良好です。

地域連合会

会員は北海道と東京を除く地域に地域不動産鑑定士協会連合会に所属しています。これらの連合会は、それぞれ異なる地域に位置する不動産鑑定士協会を含みます:

• - 東北不動産鑑定士協会連合会
• - 関東甲信不動産鑑定士協会連合会
• - 中部不動産鑑定士協会連合会

不動産鑑定五訓

不動産鑑定士は、評価業務を行うにあたり、次の「五訓」を重視すべきという指針が定められています。これにより、業務の誠実さと専門性が求められ、業界全体の信頼性が保たれます。具体的には、誠実さや公正、中立の態度を堅持しなければならないとされています。

公益目的事業

連合会は、一般国民の土地取引における安全性を確保し、国土の健全な発展に資することを目指しています。これに関連する業務としては、実務修習を通じた不動産鑑定士の育成や、地価公示に関わる調査事業があります。また、不動産の取引価格情報に関する支援事業も行っており、これによって消費者の利益も守られています。

まとめ

公益社団法人日本不動産鑑定士協会連合会は、83社以上の地域協会を含む全国規模の団体であり、これからも不動産鑑定評価制度の向上に努めていくと共に、社会における安定した不動産取引の確立を目指しています。

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