日本体育大学荏原高等学校

日本体育大学荏原高等学校

日本体育大学荏原高等学校（にっぽんたいいくだいがくえばらこうとうがっこう）は、東京都大田区池上八丁目に位置する私立の高校です。2016年には、旧校名「日体荏原高等学校」から現在の名称に変更されました。

概要

この学校は1904年に設立され、長い間男子校として運営されていましたが、1998年からは男女共学に移行しました。それに伴い、男子生徒の制服も詰め襟の学生服からネクタイを用いたブレザー式に変更されるなど、学校の雰囲気も変わりました。校名の「荏原」は、昔の東京府荏原郡に由来し、学校の所在地である池上八丁目は、歴史的な土地に位置しています。

「バラ校」や「エバラ」といった通称があるこの高校は、日本体育大学の系属校であり、大学内部推薦枠を持つ特徴があります。しかし、付属校ではないため、エスカレーター式の進学はできず、推薦基準は厳格です。運動部に3年間所属し、生活態度や成績が良好な生徒が推薦されます。

部活動

体育系の部活動が特に盛んで、硬式野球部やハンドボール部は全国大会にも出場しています。特に硬式野球部は、1968年の明治神宮野球大会優勝を皮切りに、青年甲子園や選抜高等学校野球大会にも多くの実績があります。また、近年では東京都の高校野球大会での好成績も収めており、再び強豪校としての地位を確立しつつあります。

他にも、柔道部や器械体操部、サッカー部など、多様な運動部が存在し、各種競技において優れた成績を収めています。特に柔道部は、全国大会での活躍が目立ちます。

教育課程

教育課程は全日制で、アドバンストコース、アカデミックコース、スポーツコースが設置されています。それぞれのコースでは、体育系や文化系の活動を通じて学生の能力向上を目指しています。

沿革

この学校は1904年に、当時の日本体育会の会長・加納久宜により荏原中学校として設立されました。1935年には失火により校舎が焼失し、その後1936年に現在の地に移転しました。1947年には現在の日本体育大学の高等学校として新たに設立され、その後1949年に再度移転。これを経て、1966年に日体荏原高等学校と改称され、1998年に男女共学化を果たしました。

学園祭

毎年9月には「荏原祭」と呼ばれる学園祭が行われ、体育祭もこの名で開催されるなど、地域に根ざしたイベントが実施されています。学生たちのさまざまな活動が披露され、地域住民との交流の場ともなっています。

まとめ

日本体育大学荏原高等学校は、しっかりとした伝統と実績がある学校です。優れたアスリートを輩出する一方で、厳格な教育を通じて生徒の人格形成にも力を入れています。多種多様な部活動やイベントがあり、生徒たちが積極的に参加できる環境が整っています。

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