日本共産党第22回大会

日本共産党第22回大会の開催概要

日本共産党の第22回大会は、2000年11月20日から24日までの5日間、静岡県熱海市の伊豆学習会館で行われました。この大会では、志位和夫が幹部会委員長に、また不破哲三が中央委員会議長に選出されるなど、重要な人事が発表され、党規約の大規模な見直しが行われました。

規約改正の主な内容

今回の党大会で実施された規約改正は、1994年の第20回大会以来の大規模なものであり、30カ所以上の修正がなされています。特に注目されたのは、党規約の「前文」を廃止したことです。これにより、党の自己位置付けがより包括的になり、過去の左翼運動との関連性を薄め、国民に向けた姿勢が強調されました。

規約のスリム化と簡素化

規約の中で、党員の権利と義務が一つの条文に統合され、従来の役割分担の細かさが緩和されました。この改定により、入党及び離党の手続きも簡素化され、党への新たな参加が容易になりました。また、他党からの移籍者の受け入れ基準も緩和され、党員の質が多様化されることが期待されます。

機関紙活動の方針変更

機関紙『しんぶん赤旗』に関しては、党員に対する日常的な読了が義務付けられましたが、その内容が「努力目標」として位置付けられる形に改正され、党員が自発的に党の政策を理解し、実行することが求められています。しかし、月刊誌『グラフこんにちは日本共産党です』は廃刊され、対外的にはよりシンプルな姿勢が求められる形となりました。

政党活動と党費の見直し

地方議会議員の活動についても見直しが行われ、議員団での日常的な党生活が原則となることが確認されました。また、党費については、収入の少ない党員に対して免除や軽減の基準を柔軟に運用することができるようになり、約6万人の党員が党費を支払わずに活動可能となりました。

結論

第22回大会は、日本共産党にとって新たな一歩を切り開く重要な機会であり、今後の活動においてもその影響が続くことが予想されます。党の基本理念や方針が見直され、より多くの支持を得るための基盤が形成されていくでしょう。この大会を通じて、党は時代の流れに適応する努力を続けていることが確認されました。

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