日本再建イニシアティブ

一般財団法人日本再建イニシアティブ（RJIF）

一般財団法人日本再建イニシアティブ（Rebuild Japan Initiative Foundation、RJIF）は、2011年9月に設立された日本の独立系シンクタンクです。設立当初は、福島原発事故独立検証委員会（民間事故調）の実施機関として活動を開始し、その後も多岐にわたるプロジェクトを展開しています。現在はアジア・パシフィック・イニシアティブと名称を変えています。

概要

RJIFは、日本の政策課題に取り組み、独立した立場から政策提言を行うことを目的としています。民間事故調を皮切りに、危機管理、安全保障、経済など、幅広い分野でプロジェクトを実施しています。その活動は、政策立案者や研究者から注目を集めており、日本のシンクタンクとして一定の評価を得ています。

主要メンバーには、理事長の船橋洋一氏（元朝日新聞主筆）をはじめ、近藤正晃ジェームス氏（Twitter, Inc副社長、Twitter Japan株式会社会長）、新浪剛史氏（サントリーホールディングス株式会社代表取締役社長）など、各界の著名人が名を連ねています。また、カート・キャンベル氏やマイケル・グリーン氏といった米国の専門家も特別招聘スカラーとして参画しています。

2013年には、米国ペンシルヴァニア大学の「シンクタンク・市民社会プログラム（TTCSP）」が発表した「2012年世界シンクタンク・ランキング」の「政策研究・レポート部門」で第24位にランクインするなど、国際的にも評価されています。

主なプロジェクト

福島原発事故検証委員会（民間事故調）: 福島第一原子力発電所事故の原因究明と事故対応の検証を行い、報告書を公表しました。この報告書は、事故の教訓を社会に共有し、今後の原子力政策に活かすことを目的としています。
日本再建のための危機管理: 日本の危機管理体制の脆弱性を検証し、尖閣諸島における紛争、国債暴落、首都直下地震、サイバーテロなど、9つの危機シナリオを想定したケーススタディを実施。それぞれのテーマにおける課題を提示し、危機管理体制の強化に向けた提言を行いました。
検証 民主党政権: 2009年から2012年までの民主党政権を対象に、政策、統治、政党運営などの多角的な視点から検証を行いました。その成果は書籍として刊行され、政治学や行政学の研究者から注目を集めています。
失われた20年の検証: 国際情勢、人口構造、労働形態、技術革新といった多岐にわたる視点から「失われた20年」と呼ばれる期間の課題を分析し、日本経済の再生に向けた政策提言を行いました。
日米戦略ビジョンプログラム: 激動する国際情勢の中で、日米関係の新たな戦略を模索するプロジェクトです。安全保障、経済、エネルギーなど、幅広い分野で日米間の協力関係を強化するための提言を行っています。

沿革

2011年9月: 一般財団法人日本再建イニシアティブ正式設立。福島原発事故独立検証委員会が検証を開始。
2012年2月: 福島原発事故独立検証委員会 調査・検証報告書が発表。
2013年1月: 「2012年世界シンクタンク・ランキング」にて、「政策研究・レポート部門」第24位。
2014年3月: 民間事故調レポート英語版　刊行。

主要メンバー

理事長: 船橋洋一（元朝日新聞主筆）
専務理事: 近藤正晃ジェームス（Twitter, Inc副社長、Twitter Japan株式会社会長）
理事: 新浪剛史（サントリーホールディングス株式会社代表取締役社長）

外部リンク

* 一般財団法人日本再建イニシアティブ

RJIFは、今後も独立したシンクタンクとして、日本の課題解決に貢献していくことが期待されます。

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