日本冷蔵倉庫協会

一般社団法人日本冷蔵倉庫協会 (JARW)

一般社団法人日本冷蔵倉庫協会(Japan Association of Refrigerated Warehouses, JARW)は、日本の冷蔵倉庫業界を代表する団体です。1973年10月4日に設立され、東京都中央区に本部を置いています。元国土交通省所管の業界団体として、全国各地の冷蔵倉庫協会が加盟し、日本の冷蔵物流業界を幅広くカバーしています。

協会の活動

JARWは、冷蔵倉庫業界の発展と健全な運営に貢献するため、多岐にわたる事業を展開しています。主な活動は以下の通りです。

調査・広報活動: 冷蔵倉庫業界に関する市場調査や統計データの収集・分析を行い、その結果を業界関係者や一般に公開することで、業界全体の透明性向上と健全な発展に寄与しています。また、最新の技術や動向に関する情報を発信し、業界の活性化を図っています。
安全教育: 冷蔵倉庫業務に従事する従業員の安全確保を目的として、安全教育プログラムを実施しています。安全な作業手順や事故防止策に関する知識・技術の習得を支援することで、労働災害の防止に努めています。
業界功労者への顕彰: 長年にわたり冷蔵倉庫業界の発展に貢献した個人や企業を表彰することで、業界全体のモチベーション向上と更なる発展を促しています。
法令遵守支援: 関連法令の遵守を促進するための情報提供や指導を行い、業界全体のコンプライアンス体制の強化に貢献しています。
* 国際交流: 国際的な冷蔵倉庫業界団体との連携強化を図り、国際的な情報交換や技術交流を通じて、日本の冷蔵倉庫業界の国際競争力の向上を目指しています。

冷媒フロン類取扱知見者講習機関

JARWは、フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律に基づき、冷媒フロン類取扱知見者の講習機関として経済産業省に認定されています。この認定は、協会が冷媒フロン類の適切な取扱いに関する専門知識と技術を有していることを示しており、環境保全への貢献にも大きく寄与しています。

組織運営

JARWは、会員である各地域の冷蔵倉庫協会によって運営されています。会員相互の情報交換や連携を促進することで、業界全体の活性化を図っています。会長は、2023年時点では日本水産の的埜明世氏が務めています。

今後の展望

JARWは、今後も冷蔵倉庫業界の健全な発展に貢献するため、時代の変化に対応した活動を進めていくことが期待されています。特に、近年注目されているサプライチェーンの効率化や省エネルギー化、環境問題への対応など、業界を取り巻く環境の変化に対応した取り組みが重要となります。持続可能な社会の実現に向けて、JARWの果たす役割はますます大きくなると考えられます。

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