日本古生物学会

日本古生物学会について

日本古生物学会は、古生物学の研究を日本国内で広め、発展を促すことを目的とした学術団体です。この学会の魅力の一つは、研究者だけでなく、アマチュアの古生物ファンも入会できる点です。1935年に設立され、以来古生物学の発展に大きく寄与し続けています。学会は化石友の会の活動も行い、日本の化石研究の中心的な存在として多くの支持を得ています。

活動内容

学会は年2回、総会と例会を開催し、学術大会を行っています。参加希望者は事前に登録する必要がなく、非会員でも自由に出席することができます。過去の学術大会の予稿集はウェブサイトからダウンロード可能であり、参加者は口頭発表やポスター発表を通じて研究成果を発表します。さらに、高校生向けのポスター発表枠も設けられ、若年層の参加を促しています。

また、一般向けの普及講演会も不定期に開催され、専門的な内容をわかりやすく解説しています。特に、2017年からは国際古生物学会が「化石の日」を制定したことを受け、日本古生物学会でも10月15日を「化石の日」と定め、関連するイベントを推進しています。

出版物

日本古生物学会は定期的、また不定期的に多様な出版物を発行しています。これには『Paleontological Research』や『化石』の他、日本古生物学会特別号、古生物学に関連するトピックスが含まれます。年会や例会の際には、参加者向けの予稿集も発刊されます。

これまでに出版された書籍としては、1987年に発行された『化石の科学』や1991年の『古生物学事典』があり、共著の作品もあります。さらに、専門書や協力書籍の監修も行っており、広く古生物学の知識を一般に広めています。

化石友の会

日本古生物学会はその設立50周年を記念して、1985年に化石友の会を設立しました。1986年から会員の募集が開始され、以降、様々なイベントや活動が行われています。2011年以降、化石友の会は日本古生物学会の事務局の指導のもとで運営されています。これによって、学会と友の会の協力関係が強化され、さらに多くの人々に古生物学の楽しさを伝えることが可能になりました。

化石友の会の活動の情報は、会のために設けられた『化石』という刊行物にも掲載されており、会員には活動の様子を知る機会が与えられています。

まとめ

日本古生物学会は、古生物学の研究を日本に広め、発展に貢献するため、さまざまな活動を行っています。研究界だけでなく、一般の人々も参加できるこの学会は、多分野での研究成果を発表し、古生物への関心を高めています。化石友の会との連携により、より幅広い層に古生物学の魅力を伝え続ける存在であり、今後のさらなる発展が期待されています。

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