日本周産期・新生児医学会

日本周産期・新生児医学会：母子保健医療の未来を担う

日本周産期・新生児医学会は、母体、胎児、新生児の健康を守るため、医学研究、医療従事者の育成、そして国民への啓発活動に尽力している学術団体です。1965年に「日本新生児医学会」として設立され、その後「日本周産期学会」と合併、現在の名称になりました。半世紀以上にわたる歴史の中で、日本の周産期・新生児医療の発展に大きく貢献しています。

会誌と会員数

学会の活動の中核をなすのが、学会誌『日本周産期・新生児医学会雑誌』です。最新の研究成果や臨床情報を掲載し、会員間の情報共有を促進しています。会員数は2021年5月時点で9236名と、多くの医師や研究者が参画しています。

幅広い事業内容

医学会の活動は多岐に渡り、大きく分けて以下の事業が展開されています。

学術集会開催: 最新の研究発表や意見交換の場を提供。
学会誌・論文の刊行: 研究成果の発表と情報発信を担保。
周産期専門医制度: 専門医の育成と質の向上に貢献。
教育・研修: 母体・胎児・新生児医療の専門家を育成。
研究・調査: 最新の医学知識の獲得と普及。
関連団体との連携: 他の医療団体との協力関係を構築。
国民への啓発: 母子保健に関する正しい知識を普及。
新生児蘇生法普及事業: 2007年より新生児蘇生法（NCPR）の普及に注力。すべての分娩に新生児蘇生法を習得した医療スタッフが立ち会える体制の確立を目指しています。

これらの事業を通して、医学会は母子保健医療の質の向上に貢献しています。

関連学会との連携

日本周産期・新生児医学会は、日本小児科学会、日本産科婦人科学会など、関連学会との連携も積極的に行っています。学際的な協力体制を構築することで、より包括的な母子保健医療の提供を目指しています。関連学会としては、以下が挙げられます。

日本小児科学会
日本産科婦人科学会
日本小児外科学会
日本妊娠高血圧学会
日本新生児成育医学会
日本母体胎児医学会
日本胎児治療学会
日本産婦人科・新生児血液学会
日本糖尿病・妊娠学会
日本産科麻酔学会

これらの学会との連携を通して、最新の医学情報や技術を共有し、母子保健医療の更なる発展に貢献しています。

まとめ

日本周産期・新生児医学会は、母体・胎児・新生児の健康と安全を守るために、多様な活動を行っています。その活動は、単なる研究や教育にとどまらず、国民への啓発活動や関連団体との連携など、幅広い分野に及んでいます。これからも、日本の周産期・新生児医療を牽引し、母子保健医療の向上に大きく貢献していくことが期待されます。

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