日本国際問題研究所

公益財団法人日本国際問題研究所（JIIA）

公益財団法人日本国際問題研究所、通称JIIAは、日本国内の外交問題に関連した中長期的な研究を行うシンクタンクです。1959年に設立され、その目的は国際問題の研究や知識の普及、さらには国際交流を促進することにあります。この機関は、元外務省の所管下に位置しており、これまでに多くの重要な国際問題の解析に寄与してきました。

設立と歴史

設立当初、JIIAは吉田茂元首相の主導の下で設立され、初代の会長には吉田自らが就任しました。外務省の支援を受けながら、研究活動やシンポジウム、講演会の開催、さらには著作物の出版など、幅広い活動に従事しています。2014年には一般財団法人世界経済調査会と合併し、さらなる研究の強化を図りました。

シンクタンクとしての評価

JIIAは、ペンシルベニア大学のシンクタンク評価でも、アジアのシンクタンク部門で3年連続で第1位に選ばれています。また、2014年には英国の調査でも世界ランキングの第13位にランクインしました。2021年には「シンクタンク・オブ・ザ・イヤー2020」を受賞し、全世界のシンクタンクの中で8位に選出され、その研究の質と影響力が国際的に評価されています。このような成果は、JIIAが提供する高品質な研究や専門的な知見に裏付けされたものです。

構成とメンバー

JIIAの理事長には、外務省出身の専門家が就任しており、現在は佐々江賢一郎氏がその役割を担っています。理事には著名な研究者や外交官が名を連ねており、各自の専門分野で活躍しています。また、個人および法人の会員制度も設けられており、幅広いネットワークを形成しています。

研究と出版

執筆活動にも力を入れており、月刊誌『国際問題』を発行しています。この雑誌では、最新の国際情勢や外交問題についての詳細な分析が行われています。さらに、過去には共産圏に関する資料や、国際政治に関する多くの書籍が出版されています。特に、軍縮・科学技術センターが設置されており、包括的核実験禁止条約に関連した国内事務局としての役割を果たしています。

所在地と組織

本部は東京都千代田区霞が関に位置し、ここから国内外のさまざまな国際問題に対するアプローチが進められています。また、研究所には優れた専門家が揃い、国内外の研究機関や大学とも連携を強化しています。

JIIAは、これからも国際社会の重要な課題に対して、独自の視点からの研究や分析を通じて、平和な国際関係の構築に寄与していくことが期待されています。

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