日本地理学会

公益社団法人日本地理学会について

日本地理学会は、日本国内で地理学の研究を主催・促進する学会であり、その活動は地理学分野の発展に大きく寄与しています。設立は1925年で、以来、様々な研究者や専門家が集まり、学問的な発表や交流の場を提供してきました。会員数は約3千人に達し、自然地理学と人文[[地理学]]の両方の研究者が所属していることが特徴です。

沿革

学会のルーツは1923年に設立された地理同好会に遡ります。この会において、雑誌の発行についての議論がきっかけとなり、1925年に正式に日本地理学会が設立されました。設立当初は、東京大学の地理学科の卒業生を中心に49名の会員がいましたが、その後、広範囲な研究者の参加を得て、1936年には203名に増加しました。1950年以降は、会則の改正に伴い、入会資格が緩和され、1955年には会員数が1,310名に達しました。

1971年に事務所が東京大学から学会センタービルへ移転し、2005年に社団法人化、その後2008年に特例社団法人、2012年に公益社団法人へと移行を果たしました。

会員制度

会員は正会員、学生会員、賛助会員、名誉会員の4つに分類されます。正会員は年会費12,000円で、定期購読や会館の利用が可能で、役員選挙権を有しています。学生会員は年会費7,000円で、大学の学生や大学院生が対象となります。賛助会員は個人または法人で、学会の活動を支援する役割を果たします。また、名誉会員は地理学の発展に著しい貢献をした者が推挙されます。

学術大会

日本地理学会では、年に2回の学術大会が開催されており、春と秋にシンポジウムや一般研究発表が行われています。これにより、地理研究者同士の知識の交流と新たな研究の発信が促されています。

出版物

学会は機関誌『地理学評論』とE-journal GEOという二種類の出版物を発行しています。『地理学評論』は2002年から英語版のGeographical Review of Japanと統合され、国際的な学術交流にも貢献しています。またE-journal GEOは年2回の発行で、社会に向けた地理学の情報発信を目的とし、地理学の知識を活用した問題提起が中心です。

運営組織

2024年度から2025年度の運営には、会長として井田仁康、理事長として鈴木康弘が就任しており、その他多くの理事や監事が学会の運営に携わっています。また、専門委員会や各種委員会が設置され、地理学界の発展に寄与する活動の推進を行っています。

このように日本地理学会は、地域や社会に密着した研究を進めつつ、幅広い学問的交流を図る重要な組織として存在しています。

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