日本女性科学者の会

一般社団法人日本女性科学者の会（SJWS）は、1958年に設立された、女性科学者の地位向上と科学分野への貢献を目的とする団体です。平塚らいてうや湯川秀樹といった著名人の支援のもと、「女性科学者の友好を深め、各研究分野の知識の交換を図り、女性科学者の地位向上をめざすとともに、世界の平和に貢献すること」を使命として発足しました。

組織と会員

当初「日本婦人科学者」という名称でしたが、1996年に現在の名称に改組されました。2002年からは男女共同参画学協会連絡会に加盟し、2004年には日本学術会議の登録学術団体となっています。

会員は、理学、工学、医学、薬学、農学、家政学など、幅広い分野の研究者や技術者で構成されています。大学や研究機関に所属する研究者だけでなく、企業の研究者・技術者も参加しており、男性会員もいます。2023年6月現在の会員数は約250名です。

現在の代表は梅津理恵氏（東北大学金属材料研究所・教授）が務め、事務局は東北大学片平キャンパスに置かれています。日本女性技術者科学者ネットワーク(JNWES)及び国際婦人年連絡会にも加盟し、国内外の関連団体との連携を強化しています。

活動内容

主な活動内容は以下の通りです。

学術会議・例会等の開催: 研究発表や情報交換の場を提供しています。
公開講演会、女性科学者・研究者の地位問題に関する公開シンポジウム: 社会への啓発活動を行っています。
日本女性科学者の会奨励賞: 1995年から、女性研究者を援助・支援するための奨励賞を設置しています。
環境づくり・ネットワークづくりと社会貢献: 科学技術分野における男女共同参画を推進し、社会貢献を目指しています。

これらの活動を通して、女性研究者が個性と能力を十分に発揮できる環境づくりを目指しています。

機関誌

学会の活動を広報する機関誌として、『日本女性科学者の会 学術誌』を発行しています。

事務局所在地

過去には以下の場所で事務局が運営されていました。

東京農工大学小金井キャンパス
東邦大学習志野キャンパス
愛知大学名古屋キャンパス

関連団体

内閣府男女共同参画推進連携会議、日本学術会議、東京ウィメンズプラザ、国立女性教育会館など、多くの関連団体と連携しています。また、International Network of Women Engineers and Scientists (INWES)などの国際的なネットワークにも参加しています。

関連項目

男女共同参画白書、科学技術基本計画、理工チャレンジ（リコチャレ）、ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブなど、関連する政策や事業にも関わっています。

外部リンク

日本女性科学者の会

日本女性科学者の会は、女性科学者の育成と地位向上に貢献するため、今後も様々な活動を展開していくことが期待されます。

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