日本形成外科学会

日本形成外科学会：形成外科の進歩と発展を支える学会

日本形成外科学会は、形成外科の学術の発展と国民の健康に貢献することを目的として、1958年（昭和33年）4月に設立された医学系学会です。東京都新宿区に事務局を置き、日本医学会の分科会として認められています。

設立の目的

学会の設立趣旨は、形成外科学に関する研究発表や情報交換、知識の普及を通して、この分野の進歩発展を図り、ひいては日本の学術の発展と国民の福祉向上に寄与することにあります。会員相互の連携を強化し、形成外科医の育成と質の向上にも力を入れています。

学会の活動

日本形成外科学会は、多岐にわたる活動を通じて、形成外科の進歩と発展に貢献しています。主な活動内容としては、以下のものが挙げられます。

学術集会・講演会等の開催: 定期的に開催される学術集会では、形成外科に関する最新の研究成果や臨床事例が発表され、活発な意見交換が行われます。また、著名な研究者や医師を招いた講演会なども開催されています。これらの活動を通して、会員の研鑽を促し、最新の知識・技術の習得を支援しています。
専門医制度の運営: 会員の中から、高い専門知識と技術を有する医師を選抜し、「日本形成外科学会専門医」として認定する制度を運営しています。この制度は、国民が安心して形成外科医を選択できるよう、質の高い医療を提供するための重要な仕組みとなっています。1977年（昭和52年）3月からこの制度が開始されました。
機関誌の発行: 学会誌『日本形成外科学会会誌』を年12回発行しています。最新の研究成果や臨床報告、総説などが掲載され、会員間の情報共有に役立っています。発行部数は約4550部です。
国際交流: 国際的な形成外科学会との交流にも積極的に取り組んでおり、国際的な研究協力や情報交換を通して、日本の形成外科の国際的な地位向上に貢献しています。
* 医療政策への提言: 形成外科に関する医療政策について、政府や関係機関に対して積極的に提言を行うことで、国民にとってより良い医療環境の整備に貢献しています。

組織と会員

日本形成外科学会は、約5100名の会員から構成されています。会員は、大学病院や一般病院、クリニックなどで活躍する形成外科医を中心に、関連分野の研究者や医療従事者も含まれます。理事長は清川兼輔氏（久留米大学医学部）が務めています。

将来展望

日本形成外科学会は、今後とも、形成外科の進歩発展に貢献するため、様々な活動に積極的に取り組んでいく予定です。高齢化社会の進展や医療技術の高度化に対応し、国民の健康と福祉に貢献できるよう、更なる発展を目指していきます。 特に、再生医療や遺伝子治療といった新しい医療技術の開発と臨床応用にも積極的に取り組んでいくことが期待されています。また、国際的な連携を強化することで、世界的な医療水準の向上にも貢献していくでしょう。

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