日本未来の党 (政治団体)

日本未来の党（2012-2014）

日本未来の党は、2012年11月27日に結成された日本の政治団体です。前身は、同じく嘉田由紀子滋賀県知事によって結成された旧未来の党でした。しかし、旧未来の党は結成直後の第46回衆議院議員総選挙で大敗。選挙後、嘉田氏と小沢一郎氏率いる小沢グループとの対立が表面化し、分裂に至ります。

結成の経緯

旧未来の党は、国民の生活が第一、減税日本・反TPP・脱原発を実現する党、みどりの風、そして社会民主党内の阿部知子衆議院議員など、多様な背景を持つ議員が集結した大所帯でした。しかし、選挙での大敗と、その後の路線の対立が深刻化。嘉田氏が阿部氏を共同代表とする人事案を提示したことが引き金となり、嘉田・阿部両氏と小沢グループとの間で決定的な亀裂が生じました。

その結果、旧未来の党は分裂。小沢グループは「生活の党」を結成し、嘉田・阿部両氏らは新たに「日本未来の党」を発足させました。

その後

嘉田氏は滋賀県知事との兼務解消を求められたため、2013年1月に党代表を辞任。後任には阿部氏が就任しました。しかし、党としての活動は低迷し、阿部氏はみどりの風に合流。公式サイトも閉鎖され、2014年12月31日に解散しました。

理念・政策

日本未来の党は、脱原発や地域主権などを掲げていましたが、短期間で解散したため、具体的な政策の実現には至りませんでした。

役職

代表兼幹事長：阿部知子
政策アドバイザー：飯田哲也（NPO「環境エネルギー政策研究所」所長）、嘉田由紀子（滋賀県知事）

日本未来の党は短命に終わりましたが、当時の日本の政治状況を反映した政党の一つとして記憶されています。嘉田氏と阿部氏はその後、それぞれの道を歩み、政界で活動を続けています。

脚注

日本未来の党オフィシャルサイト（2014年4月1日時点でのアーカイブ）
あべともこのオフィシャルサイト

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