日本橋一丁目三井ビルディング

日本橋一丁目三井ビルディング

日本橋一丁目三井ビルディングは、東京都中央区日本橋に立地する高層の複合ビルです。このビルは上層階に賃貸オフィスが配置されており、下層は商業テナントが入る形となっています。商業エリアには「COREDO日本橋」という名称が付けられ、食料品から衣料品、飲食店まで多彩な店舗が揃っています。

概要

このビルは、1999年に閉店した東急百貨店日本橋店（旧白木屋本店）の跡地に再開発が行われ、2004年に完成しました。位置は永代通りと中央通りが交差する日本橋交差点近くで、地下鉄日本橋駅とも直結しています。2000年代に入って初めての大規模な再開発が行われたエリアで、当地の新しいシンボル的存在となっています。

オフィススペース

6階以上のオフィスフロアには、りそな銀行やBofA証券、伊藤忠丸紅鉄鋼などの企業がオフィスを構えています。ビル内の交通構造は、1階と6階を結ぶ8台のシャトルエレベーターにより、商業施設とオフィススペースがしっかりと分けられています。6階からの各フロアへアクセスするために、低層（7階から13階）と高層（13階から19階）用のエレベーターがそれぞれ設置されており、便利な動線を確保しています。また、共用の福利厚生スペース「OASIS」も12階に位置しており、食事や健康チェック、リラクゼーション施設などのサービスを提供しています。

早稲田大学日本橋キャンパス

5階には、商業区画とは別に早稲田大学の日本橋キャンパスがあります。この立地の特徴は、ビルが駅と直結しているため通学が便利であり、東京都内の金融の中心地である日本橋兜町近くに位置しています。当初は金融や証券の専門職大学院が設置されていましたが、2016年以降は早稲田大学ビジネススクールに統合され、現行の「WASEDA NEO」がサテライトキャンパスとして機能しています。

COREDO日本橋

商業区画「COREDO日本橋」は、地下1階が食品や喫茶のフロア、1階から3階には衣類やセレクトショップなどが揃い、4階はレストランフロアとなっています。ビル外には別棟（ANNEX）にレストランも入店しています。「コレド」とは、中心を意味する“CORE”と江戸を意味する“EDO”を組み合わせた造語で、江戸の中心を表しています。この商業施設は三井不動産グループが運営しており、ららぽーとや三井アウトレットパークと同様、共通のサービスが提供されています。しかし、開業当初は業績が振るわず、一部のテナントは早期に閉店しました。

沿革

• - 1999年 1月31日: 東急百貨店日本橋店が閉店
• - 1999年 10月: 再開発計画が始動
• - 2001年 7月11日: 着工
• - 2004年 1月26日: 完成
• - 2004年 3月30日: COREDO日本橋開業
• - 2014年: 日本橋一丁目三井ビルディングに改名

受賞歴

このビルは第46回BCS賞を受賞し、照明やサインデザインに関する賞も受け取っています。また、グッドデザイン賞も得ているなど、そのデザインの美しさが評価されています。

まとめ

日本橋一丁目三井ビルディングは、オフィスと商業スペースが融合した、現代的で機能的な複合ビルです。新しいランドマークとして日本橋エリアを代表する存在であり、様々な企業や教育機関、商業テナントが集まっています。

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