日本生物物理学会

日本生物物理学会

一般社団法人日本生物物理学会（にほんせいぶつぶつりがくかい、英: The Biophysical Society Of Japan）は、生命現象を物理学的な視点から理解し、そのメカニズムを探求する生物物理学の研究分野を推進することを目的とした、日本を代表する学術研究団体の一つです。

設立の経緯と目的

本学会は、1960年に産声を上げました。その設立の背景には、生物物理学という学際的な領域において、学術的な理論体系の構築とその実社会への応用に関する研究成果を広く共有し、会員間の活発な情報交換を促進する必要性がありました。加えて、国内外の関連する学術組織との連携や協力関係を積極的に築くことの重要性も認識されていました。

これらの活動を通じて、生物物理学そのものの発展と普及を図り、最終的には我が国の学術全体の進歩に寄与することを大きな目的として掲げています。

組織形態の変遷

設立以来、生物物理学の振興に尽力してきましたが、学会としての運営基盤をさらに強化し、社会的な信頼性を高めるため、2014年には一般社団法人へと組織の形態を変更いたしました。これにより、より安定した運営体制のもとで、多様な活動を展開しています。

国際的な連携

生物物理学の研究はグローバルな協力が不可欠です。日本生物物理学会も国際的な視点を重視しており、生物物理学分野における主要な国際組織である国際純粋・応用生物物理学連合（International Union of Pure and Applied Biophysics, IUPAB）に加盟しています。これにより、世界の研究者との交流を深め、国際共同研究の機会を促進するなど、グローバルな学術コミュニティの一員として貢献しています。

学術成果の発表媒体

研究成果の発信は学会の重要な役割の一つです。日本生物物理学会では、会員の研究論文や学会の活動に関する情報を掲載するため、二種類の定期刊行物を発行しています。一つは、日本の研究者を中心に向けた日本語の学会誌『生物物理』です。もう一つは、国際的な読者を対象とした英文の学術専門誌『Biophysics and Physicobiology』であり、これは日本の生物物理学研究の成果を世界に発信する重要な媒体となっています。

これらの活動を通じて、日本生物物理学会は生物物理学の研究水準向上と、その成果の社会への還元を目指し、精力的な活動を続けています。

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