日本監査役協会

公益社団法人日本監査役協会について

公益社団法人日本監査役協会は、日本国内の企業および団体の監査役や監査委員といった専門職が参加する公益法人です。この協会は1974年に設立され、監査役の資質向上と監査機能の強化を目的としています。2011年には社団法人から公益社団法人へと移行しました。この協会の重要な役割は、会員に対して必要な知識の習得や技術向上を促進することです。

活動内容

協会は年に二回の全国会議を開催し、会員が参加できる研修会や講演会を多数実施しています。これらのイベントでは、監査役が必要とする実務情報の提供や、監査の実施に関する具体的な知識の習得が行われます。
また、監査役や監査委員、監査等委員に向けた行動指針や基準の策定、意見の具申なども行っています。特に、企業における監査機能の向上を目指し、監査役やそのスタッフ向けの多様なプログラムも展開しています。

沿革

日本監査役協会の歴史を振り返ると、1969年には、商事法務研究会内に「監査役センター」が設立され、その後1974年に正式に協会が作られました。以降、関西や中部、九州に支部を設け、現在では約7,800社、約9,600名の会員を持つに至ります。

理念と目標

協会の理念は、監査役が公正で不偏な姿勢を持ってコーポレート・ガバナンスを担い、社会と企業の持続的な発展に貢献することです。また、日本監査役協会自体の理念は、国内の監査役制度の信頼性と有用性を広宣し、豊かなグローバル社会の実現を目指すことにあります。

研修・セミナー

協会では、監査役の職務を遂行するために必要な知識を深めるための研修やセミナーが定期的に行われています。講師には大学教授や公認会計士、弁護士などが招かれ、最新の知識や実務情報を学ぶ機会が設けられています。これにより、会員は常に最新の情報にアクセスし、実務に活かすことが可能となっています。

情報交換の場

参加者同士のネットワーキングを促進するために、協会は専門分野ごとにグループを分け、実務情報の交換や意見交換が行われる場を設けています。これにより、監査役としてのスキルを向上させる環境が整っています。

対外活動

また、協会は最近発生した企業不祥事に対する声明や提言を発表することで、社会的な信頼の確保にも努めています。これらの活動を通じて、監査役や監査関係者への様々な支援を行い、全体としての監査制度の強化を継続的に目指しています。

まとめ

公益社団法人日本監査役協会は、日本の企業における監査役制度の信頼性や実効性を高めるため、様々な活動を通じて監査関連の知識や技能の向上に力を入れています。近年の変化に柔軟に対応しつつ、今後もコーポレート・ガバナンスの確立に向けて貢献していきます。

もう一度検索