日本社会人バスケットボール連盟

日本社会人バスケットボール連盟（JDBL）は、日本のバスケットボール界において、社会人カテゴリーを統括する主要な競技団体です。2017年3月30日に設立されました。

設立の経緯と目的

設立の背景には、2016年にプロリーグであるB.LEAGUEが開幕するなど、日本のバスケットボール界全体で進められた組織再編と活性化の流れがあります。それまで個別に活動していた実業団チーム、クラブチーム、教員チーム、家庭婦人チームといった社会人バスケットボールの主要4団体を統合し、一本化された組織として誕生しました。これは、日本バスケットボール協会やB.LEAGUE関係者、社会人カテゴリー関係者が参加する会議で決議された、「競技環境整備の方針」に基づくものでした。

この方針の柱は三つあります。

1. 地域リーグなどと連携した、全国規模でのピラミッド型運営体制の構築。
2. 年間を通じて、日本のどこでもバスケットボールの大会や活動が行える環境の整備。
3. 年齢や性別に関わらず、誰もが生涯にわたりバスケットボールを楽しめる環境づくり。

本連盟の設立は、これらの目的を達成するため、社会人バスケットボールに関わるすべての競技者や関係者が、より公平な環境で活動できるよう整備し、バスケットボールを「やりたい」と思ったときにいつでも、どこでもプレーできる環境を創出することを目指しています。これにより、競技者人口の増加を図り、バスケットボールを生涯スポーツとして根付かせることを重要な目的としています。

傘下団体

JDBLは、以下の旧組織を統合した形で構成されています。

日本実業団バスケットボール連盟
日本クラブバスケットボール連盟
全日本教員バスケットボール連盟
日本家庭婦人バスケットボール連盟

競技カテゴリー

幅広い層に競技機会を提供するため、複数のカテゴリーを設けています。

社会人全国（SBL-SB1）
社会人地域（SBL-SB2）
オープン
O-40（40歳以上）
O-50（50歳以上）
エンジョイ（女子）

主催大会

本連盟は、年間を通じて多岐にわたる主催・共催大会を実施しています。主な大会は以下の通りです。

日本社会人バスケットボールリーグ
全日本社会人バスケットボールプレミアムチャンピオンシップ
全日本社会人バスケットボール選手権大会
全日本社会人O-40・O-50バスケットボール選手権大会
全国ゴールデンシニアバスケットボール大会
日本社会人レディースバスケットボール交流大会

これらの大会は、全国の社会人チームにとって重要な競技機会となっています。

トップリーグとの連携

プロやセミプロといったトップリーグとの連携も進められています。男子のB3リーグへの昇格に関しては、本連盟が推薦したクラブが昇格審査の対象となる仕組みが導入されており、社会人カテゴリーからトップリーグへの道筋が整備されつつあります。また、B3昇格チームには、準加盟ライセンス（仮称）の発行が義務付けられています。女子のWリーグについては、将来的な入れ替え戦導入が検討されており、社会人カテゴリーとトップリーグ間の交流がさらに活発化することが期待されています。

このように、日本社会人バスケットボール連盟は、国内バスケットボール界のピラミッド構造において重要な位置を占め、生涯スポーツとしてのバスケットボールの普及・発展と、競技レベル向上に貢献する活動を展開しています。

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