日本脳卒中学会

一般社団法人 日本脳卒中学会

一般社団法人 日本脳卒中学会（にほんのうそっちゅうがっかい、英語名称：The Japan Stroke Society）は、脳卒中およびそれに密接に関連する疾患に関する基礎的ならびに臨床的な研究を奨励し、これらの分野における学問の進歩発展を図ることを主たる目的として、1975年に設立された、日本を代表する学術団体の一つです。本学会の事務局は、東京都千代田区鍛冶町一丁目10番4号にある丸石ビルディングの4階に置かれています。

主な活動内容

本学会は、その設立目的に沿って多岐にわたる活動を展開しています。主な活動内容は以下の通りです。

学術研究会・学術講演会の開催: 脳卒中に関する最新の研究成果や臨床における知見を発表、討論するための学術集会や講演会を定期的に開催し、会員間の情報交換と知識の共有を促進しています。これらの集会は、研究者や臨床医にとって重要な学びの場となっています。
学術誌の発行: 脳卒中に関する質の高い研究論文や総説などを掲載した学術誌を編集・発行しています。これにより、国内外の研究成果を広く普及させ、学術研究の発展に貢献しています。
診療向上に向けた調査・研究の実施: 脳卒中の予防、診断、治療、リハビリテーションに関する国内の現状を把握するための調査や研究を実施し、その成果をもとに診療ガイドラインの策定などに協力することで、日本の脳卒中医療水準の向上に努めています。
専門医及び教育施設の認定: 脳卒中に関する高度な知識と豊富な臨床経験を持つ医師を「日本脳卒中学会専門医」として認定する制度を運営しています。この専門医制度は2003年3月に開始され、国民が質の高い脳卒中医療を受けられる体制の整備に貢献しています。また、専門医を育成するための研修を行う医療機関を教育施設として認定しています。
関連学術団体との連絡及び協力: 国内外の脳卒中に関連する他の学術団体や医療専門職団体と密接な連携を取り、共同で事業を行ったり、情報の交換を行ったりしています。これにより、学術領域を超えた協力体制を構築しています。
国際的な研究協力の推進: 世界各国の研究者との共同研究や学術交流を積極的に推進し、国際的な視点から脳卒中研究の進展を図っています。

認定制度・専門医

本学会が認定する主要な専門医制度として、「日本脳卒中学会専門医」があります。これは、脳卒中に関する深い専門知識と高度な臨床能力を持つ医師を育成・認定することで、質の高い医療提供体制の確立を目指すものです。本制度は2003年3月より運用が開始されました。

機関誌

学会は、会員向けの情報発信および学術成果の公表のために、以下の機関誌を発行しています。

『脳卒中』（和文誌）: 年6回発行される日本の研究者・臨床医向けの専門誌です。国内における脳卒中の研究動向や最新の臨床情報が掲載されています。
”Journal of Stroke and Cerebrovascular Diseases”（英文誌）: 年6回発行される英文の学術誌で、日米合同で編集・発行されています。脳卒中および脳血管疾患に関する世界中の研究論文が掲載されており、国際的な情報発信の場となっています。

一般社団法人日本脳卒中学会は、これらの活動を通じて、脳卒中による健康被害を減らし、国民の健康増進に寄与することを目指しています。

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