日本臨床検査医学会

日本臨床検査医学会：臨床検査医学の進歩発展を支える学会

一般社団法人日本臨床検査医学会は、臨床検査医学の進歩と普及を目的とする団体です。1951年に「臨床病理懇談会」として設立されて以来、幾度かの改称を経て、現在に至っています。

学会の活動

本学会は、臨床検査医学に関する研究発表や学術集会を通して、会員間の知識交換を促進しています。また、国内外の関連学会との連携を強化することで、最新の知見や技術情報の共有、国際的な協力体制の構築に努めています。これらの活動を通して、会員の専門性向上と臨床検査医学の進歩に貢献しています。

さらに、臨床検査医学の発展に貢献した個人や団体を表彰する制度も設けています。これは、臨床検査医学分野における優れた業績を称えるとともに、今後の研究開発への励みとモチベーション向上に繋がる取り組みです。

認定資格制度

質の高い医療を提供するために、本学会は認定資格制度を設けています。

臨床検査専門医：高度な専門知識と臨床経験を有する医師に与えられる資格です。臨床検査の適切な実施、解釈、そして患者への適切な情報提供能力が求められます。
臨床検査管理医：臨床検査の管理運営に関する専門知識と技能を有する医師や臨床検査技師に与えられる資格です。検査の精度管理、安全管理、そして効率的な検査体制の構築が求められます。
名誉臨床検査専門医：長年にわたり臨床検査医学の発展に貢献した医師に与えられる栄誉ある称号です。

これらの資格は、国民の健康を守る上で重要な役割を果たしており、高い専門性と倫理観を持つ臨床検査従事者の育成に貢献しています。

機関誌

本学会は、機関誌「日本臨床検査医学会誌」を発行しています（旧称：臨床病理）。この機関誌は、臨床検査医学に関する最新の研究成果や臨床情報を掲載し、会員への情報提供と学術交流の促進に役立っています。また、臨床検査医学分野における重要なトピックに関する特集記事なども掲載され、幅広い読者層に役立つ情報源となっています。

歴史

本学会の歴史は長く、その歩みは日本の臨床検査医学の発展と密接に関連しています。

1951年：臨床病理懇談会として設立
1953年：臨床病理学会と改称
1955年：日本臨床病理学会と改称
1957年：国際臨床病理学会に加入
1976年：日本医学会に加入
1979年：認定臨床検査医制度発足
2000年：日本臨床検査医学会と改称
* 2008年：一般社団法人化

設立以来、日本の臨床検査医学の発展に大きく貢献し、現在もその役割を担い続けています。

今後の展望

今後、本学会は、高齢化社会の進展や医療技術の革新に対応し、臨床検査医学の更なる発展に貢献していくために、教育・研修プログラムの充実、国際的な連携強化、そして国民への啓発活動など、様々な取り組みを推進していくことが期待されています。

もう一度検索