日本自動車タイヤ協会

一般社団法人日本自動車タイヤ協会

一般社団法人日本自動車タイヤ協会（通称：JATMA）は、日本国内の自動車タイヤ製造業の発展を目的に、1947年に設立されました。この団体は、東京都港区虎ノ門に本部を構えており、タイヤメーカーにより運営されています。公益法人制度改革に伴い、2011年4月1日には一般社団法人として新たなスタートを切りました。

組織の目的と主な活動

日本自動車タイヤ協会の主な役割は、自動車タイヤの製造、流通、消費、貿易に関連する調査や研究を行い、また、安全性や環境保全に関する施策を提案し実行することです。具体的には以下のような事業を展開しています。

需要動向調査

毎年、自動車タイヤの需要動向に関する調査を行い、国内需要の予測を公表しています。また、製造、販売、在庫、原材料の消費、さらには輸出入に関する実績データを整備し、各種統計表を提供しています。

タイヤの安全対策

協会は「自動車用タイヤの選定・使用・整備基準」を定めており、この基準に基づき安全性の啓発活動を行っています。また、国際機関や海外の政府、関連団体との協力を通じて、安全基準の統一にも努めています。さらに、国際規格の策定にも関与し、自動車タイヤに関する「JATMA YEAR BOOK」を毎年発行しています。この書籍は車両検査や米国経済基準の参考として広く利用されています。

タイヤ点検および検査

春と秋に行われる全国交通安全運動や、毎年4月8日の「タイヤの日」に合わせたタイヤ点検を実施し、適正な使用や整備についての安全啓発を進めています。点検結果は毎年公表され、多くの消費者に安全の重要性を伝えています。また、不具合品の原因調査や消費者からの相談に応じるため、全国に7つの検査所を設置しています。

環境対策

協会は、リデュース、リユース、リサイクル（3R）を推進し、循環型社会の形成を目指しています。また、廃タイヤの不法投棄防止に向けた支援など、環境保護にも力を入れています。特に、自治体と連携し廃タイヤの原状回復支援を行っています。

歴史の歩み

日本自動車タイヤ協会の歴史は、1947年9月26日に設立総会が開催されたことから始まります。その後、数々の重要な取り組みが続き、1953年には需要予測を開始し、1971年には自動車用タイヤの安全基準を策定しました。また、1982年には自協会の発行する「JATMA YEAR BOOK」が法的に認定され、新車の型式認証に利用されることが決定されました。

近年では、タイヤの安全利用を促進するため、消費者への情報提供や啓発活動を強化しております。加えて、低燃費タイヤの普及促進や廃タイヤ問題の解決に向けた取り組みも進めています。

まとめ

一般社団法人日本自動車タイヤ協会は、タイヤ業界の安全性向上と環境保全への取り組みを続けており、すべてのドライバーにとって安心・安全な交通社会を実現するために重要な役割を果たしています。タイヤが人々の生活にどれほど重要な役割を果たしているかを考えるきっかけともなります。

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