日本航空宇宙工業会

一般社団法人日本航空宇宙工業会について

一般社団法人日本航空宇宙工業会（SJAC）は、航空宇宙産業に関わる企業や他関連団体から成る民間の公益団体です。2012年に一般社団法人として設立され、以来、航空宇宙機器の生産や貿易の推進を通じてこの分野の発展に寄与しています。　

概要

同会の使命は、自国の航空宇宙産業を健全に発展させ、国民生活の質向上に寄与すること、および世界的な航空宇宙産業の健全発展に貢献することです。この目的を達成するため、約140の参加企業が、航空機や人工衛星、ロケット、そのエンジン、関連機器、材料の開発や製造、修理、航空輸送など様々な業務を行っています。また、貿易商社や他の関連企業も多く参画しています。

会報として「航空と宇宙」を発行し、この分野の最新情報や技術的な知見を広める努力をしています。

主な事業内容

日本航空宇宙工業会は以下のようなさまざまな事業を展開しています：

• - 生産・流通・貿易及び市場調査: 航空宇宙機器の生産や流通に関する情報を集め、貿易市場の動向を分析することで、業界の健全な成長を促進しています。

• - 製造・修理事業の経営及び技術の改善向上に関する調査研究: 企業の製造技術や修理事業の効率を向上させるための調査や研究を行っています。

• - 規格基準等の調査研究、作成及び普及: 航空宇宙機器に関連する規格や基準を設け、その情報を普及させることで、業界全体の品質向上を図っています。

• - 資料・情報等の収集、作成並びに提供及び展示: 航空宇宙産業に関する資料を収集し、作成したデータを関係者へ提供しています。展示会などを通じて、業界の知見を共有しています。

• - 関連機関・団体等との連絡及び交流: 他の関連団体との連帯を強化し、情報交換や連携を図ることで、問題解決や新たな事業機会を生み出しています。

• - その他必要な事業: 上記の活動のほかに、会の目的達成に資するその他の業務も積極的に展開しています。

沿革

日本航空宇宙工業会は、1952年に工業懇談会として発足しました。当初は丸の内で事務所を構えていましたが、1953年には航空工業会に改称。その後、1954年には航空機部品懇談会を吸収し、日本航空工業会と名称を変更しました。

1972年には国際航空宇宙工業会（ICCAIA）に加入し、1974年には日本ロケット開発協議会の宇宙部門の事業を継承するなど、専門性を高めてきました。さらに、2006年には日本ロケット協議会からの独立も果たし、さらなる成長を目指しています。

1999年には航空宇宙工業SJAC規格（SJAC9100）を創設し、産業全体の品質基準を強化しました。

結論

日本航空宇宙工業会は、航空宇宙産業のさらなる発展を目指し、様々な活動を通じて取り組んでいます。『航空と宇宙』という会報を通じて知識を広め、国内外との連携を深め、産業界全体にプラスの影響をもたらすことが期待されています。今後もその活動には注目が集まることでしょう。

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